アレキサンダー・マックイーンの新デザイン
アレキサンダー・マックイーンが2025年春夏プレコレクションを発表しました。イングランドのハットフィールド・ハウスとハットフィールド・パークの美しい背景のもと、英国らしさを感じさせる新作が登場します。
コレクションコンセプト
このプレコレクションでは、フォーマルとインフォーマルを融合したデザインが強調されています。ストーンウォッシュデニムやデザインされたウエストバンド、ブレザーストライプの細身シルエットなど、多彩なアイテムが揃っています。特に注目すべきは、シャープなショルダーや高襟、深めのカフスが特徴的なスタイルです。
デザインの過程で影響を与えたのは、10代の頃に訪れたローマのドーリア・パンフィーリ美術館。その豪華な内装やディエゴ・ベラスケスの名画『インノケンティウス10世の肖像』からインスピレーションを受けています。この高貴な色合いは、コレクション全体に力強い印象を与えています。
代表的なモチーフ
コレクションには、マックイーンのアイコニックなTバーが随所に施されています。これは、テーラリングやバッグ、シューズの仕上げにチェーンで吊り下げるスタイルとして取り入れられており、ヴィクトリア朝時代の懐中時計からインスピレーションを受けています。古典主義と破壊の対比を象徴するこのデザインは、マックイーンのブランド哲学を強調しています。
材料と技術
このコレクションで使用された生地や素材も非常に魅力的です。ウールテーラリングには、チャコールのプリンス・オブ・ウェールズチェックやキャバルリーツイルが使われ、ブラックバーガンディとコーラルのストライプツイルが登場。また、初期のマックイーンコレクションを参考にした、レッドとゴールドのブレザーストライプも特徴的です。加えて、ほのかな光沢を持つウールシルクのイブニングテーラリングも魅力的です。
レザーやスエードでは、生染めスエードやストレッチレザーが採用され、デニムには深みのあるストーンウォッシュセルビッチデニムが使用されています。ニットやジャージーも多様なスタイルと質感が揃っており、ウールカシミアのフィッシャーマンズニットや光沢感のあるストレッチジャージーがラインナップに加わっています。
エンブロイダリーとアクセサリー
エンブロイダリーは、ナベットやクリスタルガラスストーンを使った鎖帷子や金箔の刺繍が施され、18世紀のデザインを現代に落とし込んでいます。これにより、コレクション全体に華やかさと独自性が加わります。
バッグには質感のあるレザーとスエードが使われ、3D刺繍やマックイーンのTバーがアイキャッチングなデザインを演出。また、シューズはクラシックな形状を誇張したプロポーションとテクスチャーが施され、手触りの良い素材が用いられています。
ジュエリーコレクションでは、マックイーンのシグネチャーモチーフがデザインされた印象的なハードウェアが特徴的で、チェーンリンクブレスレットやネックレス、イヤリングなどがラインナップに揃います。
お問い合わせ
アレキサンダー・マックイーンの新作に関する詳細は、クライアントサービス(0120-992-297)や公式サイト(
アレキサンダー・マックイーン公式サイト)にてご確認ください。