ラクスがAIエージェント機能を「メールディーラー」に搭載
株式会社ラクスが、長年にわたり開発してきた問い合わせ管理システム「メールディーラー」に、AIエージェントの機能を追加しました。この新機能は、2025年7月9日から順次導入される予定で、最初のステップとして「メール作成エージェント」が提供開始されます。
問い合わせ対応の自動化を目指して
「メールディーラー」は、問い合わせ対応業務を効率化し、生産性を高めることを目的としており、すでに16年連続で売上シェアNo.1を獲得しています。この広く使われているシステムは、カスタマーサポートなど多くの場面でのニーズに応え続けていますが、昨今の人材不足により、さらなる効率化が求められています。
そのような背景の中、ラクスはAI技術と蓄積したノウハウを融合させ、問い合わせ業務の完全自動化を実現しようとしています。これにより、業務の効率化を推進し、顧客満足度の向上にも寄与することを目指しています。
「メール作成エージェント」の機能
新たに登場する「メール作成エージェント」は、受信したメールの内容をもとに自動で返信文を作成します。これまでのように、担当者が返信文の要点を考える必要がなくなり、AIが自然な言葉遣いや表現を使って適切な返信を生成します。この機能によって、あらゆるビジネスパーソンが効率的に業務を遂行でき、特にビジネスメールの返信に不安を感じる新人社員でも安心して利用できます。
これにより、メール作成にかかる時間の大幅な削減が期待されています。
今後の機能展開
ラクスは、問い合わせ業務の完全自動化を目指して、今後も新機能の追加を予定しています。例えば、2025年10月には「回答自動生成エージェント」が登場予定です。これは、過去に対応した履歴やFAQを基に、問い合わせ内容に対して適切な答えを自動で生成する機能です。これにより、メール作成の時間短縮だけでなく、過去の情報を探し出す手間や、対応の質におけるばらつきも改善されることでしょう。
「メールディーラー」の概要
ラクスが開発した「メールディーラー」は、共有メールアカウントを通じた効率的なメール管理を実現します。複数名で管理している場合に生じるメールの見落としや二重対応などを防ぎ、業務の効率を大幅に向上させることができます。2001年の提供開始から、8,000社以上の企業に導入されており、さまざまなニーズに対応した機能開発が継続されています。
会社情報
ラクスは東京都渋谷区に本社を置く企業で、クラウドサービスに特化しており、問い合わせ管理システムを提供しています。設立は2000年で、代表取締役は中村崇則氏です。
まとめとして、ラクスの「メールディーラー」に新たに追加されたAIエージェント機能は、問い合わせ対応の自動化を進め、業務の効率を格段に向上させることが期待されます。新しい機能の登場により、よりスムーズなコミュニケーションが実現することでしょう。