自己肯定感を育む子育て法とは?
2026年3月13日、東京都代々木八幡で開催されたトークイベント「Active Listening Talks(ALT)Vol.2」では、教育評論家で著名な親野智可等氏と、株式会社Livelyの代表・岡えり氏が共に「子の自己肯定感を守る聴く力」について対談しました。本イベントの参加者全員が満足と答え、満足度は100%に達しました。ここでは、その内容を詳しくお伝えします。
「聴く力」が家庭に与える影響
最近の調査では、子育て中の家庭の約60%が孤独感を覚えていることが明らかになっています。核家族化が進み、親が弱音を吐ける相手がいないことで、「孤立した育児」が親の心の余裕を奪い、子どもに対して厳しい言葉を投げがちになる悪循環が生じています。特に日本の若者の自己肯定感は低く、家庭内で評価や判断を伴うアドバイスが多いことが背景にあると考えられています。
Livelyの岡氏は、医療現場で親の言葉が生涯にわたって影響を与えることを目の当たりにした経験から、子どもの心を守ることが急務であると訴えました。このように、家庭における「聴く力」が子育てにおいていかに重要であるかが、対談の中で繰り返し強調されました。
親野氏の「トゲのある言葉」の解説
親野智可等氏は、彼自身の教育者としての失敗談を通じて「トゲのある言葉」の正体とその結果について語りました。理想を追求するあまり、ネガティブな言葉を使いクラスとの信頼関係を損ねた経験が、彼に「言葉の持つ重み」を認識させたのです。
ここで紹介されたアドバイスの一つに、「アドバイスより先に共感」があります。子どもが弱音を吐いたとき、励ましや指導の前に、まずその気持ちを受け止めることが大切だと強調しました。この手法によって、子どもは自分の気持ちを整理することができるようになります。
さらに、親野氏は「和して同ぜず」という考え方を提唱しました。これは、子どもの気持ちに共感しつつも、不適切な行動には同調しないというものです。これによって、甘やかすことなく信頼関係を築くことが可能です。
また、親が先に褒める「先褒め効果」も重要とされています。自分の意見を伝える前に、小さな成功を認めることで、相手の受け入れ態勢が整います。
親のための「聴く力」
親野氏は、カウンセリングの一環として「親のSOSを誰が聴くのか」というテーマで話を展開しました。彼の体験では、保険の営業担当者に2時間も話を聴いてもらっただけで、心が軽くなったといいます。親のストレスは、子どもに言葉を投げつける引き金となる可能性があるため、自分を整える空間を大切にする重要性が述べられました。
岡氏も、自分の気持ちを整えるためにLivelyTalkを活用していると語りました。彼女は、子ども優先の生活の中で自分を見失わないための工夫をしているとのことです。
参加者からの声
イベント参加者の中には、「共感するけれども同調はしない」というメッセージに妙に納得したという意見や、夫婦関係にまでつながるコミュニケーションの重要性を感じたという声が多数寄せられました。親野氏の言葉に心を刺されたと感じる参加者も多く、皆が有意義な時間を共有しました。
Active Listening Talks(ALT)について
「Active Listening Talks(ALT)」は、株式会社Livelyが主催するトークイベントで、さまざまな分野の専門家を招いて「アクティブリスニング(傾聴)」の重要性を探ります。次回の開催は2026年4月10日、サンリオエンターテイメントの小巻亜矢氏を招いて「組織の対話とキャリアの活用」について深掘りします。
このように、親子を中心としたコミュニケーションにおいて「聴く力」を意識することが、自己肯定感を育む重要な要素であることが示唆されるイベントでした。