神山町発、間伐杉を活かしたプロジェクトがスタート!
徳島県神山町では、新たな挑戦が始まっています。それは、放置された人工林の問題を解決するべく立ち上げられた「神山しずくプロジェクト」。このプロジェクトは、間伐杉を活用して新しい価値を創出し、町の水源を守る取り組みです。運営を手がけるのは、株式会社エブリーが運営する『TIMELINE クラウドファンディング』です。昨今の木材価格の低迷に伴い、放置される杉が増加し、それが町の水源や環境に悪影響を及ぼしています。そこで、プロジェクトチームは、間伐杉を利用したものづくりに取り組むことで、この問題に立ち向かっています。
杉の魅力を引き出すものづくり
古くから林業が盛んな神山町では、町土の8割が杉の人工林で覆われています。しかし、安価な輸入木材の影響で、タイミングを逃した杉たちは放置されています。この放置は、地面に光が届かず、下草が育たなくなり、結果として水の保水力が失われてしまいます。川の水量が減少し、土砂崩れを引き起こす事例も増加。
「神山しずくプロジェクト」は、その深刻な状況を打開するため、2013年から活動を始めました。「未来の子どもたちに少しでも多くのしずくを残したい」との思いから、間伐された杉を利用した商品開発を行い、里山の環境改善にも力を入れています。
このプロジェクトの目玉は、間伐杉を用いて作られた「SHIZQ(しずく)シリーズ」です。SHIZQの器は、杉の独特な空洞構造を活かし、飲み物が冷めにくく、滑らかな口当たりを実現。これにより、従来の杉のイメージを覆し、新たな価値を生み出しています。さらに、GOOD DESIGN賞も受賞し、デザイン性の高さが評価されています。
エッセンシャルオイルで丸ごと活用
SHIZQプロジェクトでは、器だけでなく、杉の中心部から抽出されたエッセンシャルオイルも利用されています。このエッセンシャルオイルは、杉の香りを楽しむためのディフューザーにも加工され、使用される際には、割れやすい杉の部位を最大限活用しています。特に、クラウドファンディングでは、新月に伐採された杉から作られた特別なエッセンシャルオイルも限定販売される予定です。
清水希容が登場!
このプロジェクトをさらに魅力的にするのは、東京五輪空手の銀メダリストである清水希容選手の参加です。彼女は、杉の器を作る職人たちの作業を見学し、その高い技術に驚きつつ、地元の環境保全についても真剣に考察。旅の様子は、彼女の演武とともに動画を通じて公開されています。清水は「少しの行動が人を動かし、自然を変える」と話し、その思いを空手の演舞で表現しました。
まとめ
神山町の「神山しずくプロジェクト」は、間伐杉を活かしたものづくりを通し、地域の未来を守るために奮闘しています。クラウドファンディングによる支援を通じて、多くの方々にこの活動の重要性を知っていただくことが期待されています。興味のある方は、ぜひプロジェクトページをチェックしてみてください。
プロジェクト期間: 2025年2月6日(木)18:00〜4月4日(金)18:00
プロジェクトページ: TIMELINE クラウドファンディング