世界の台所探検家、岡根谷実里による新著発売
2024年2月18日、岡根谷実里さんの最新作『世界ひと皿紀行 料理が映す24の物語』がリリースされます。この書籍では、著者が訪れた世界中の家庭の台所での経験をもとに、各地の文化や暮らしを描いた24のエッセイが収められています。
内容の概要
本書は、アジアやヨーロッパ、中南米、オセアニアと、さまざまな地域の料理を通して、その土地ならではの生活や社会的背景を探求します。例えば、ベトナムの寺で作られる代替肉料理や、ブータンの辛い国における独特の食文化などが紹介され、さらに「無味だけどおいしい?」といった視点から料理のリアリティーに迫ります。
この本は、2021年から2024年にかけて月刊誌『味の手帖』に連載されていた「世界皿紀行」の内容を再構成し、一部新たに書き下ろされたものです。また、各地の料理レシピも10点以上収録されているので、家庭で簡単に楽しむことができます。
著者、岡根谷実里さんのプロフィール
岡根谷実里さんは、長野県出身で東京大学大学院を卒業後、クックパッドでの経験を経て独立しました。彼女は、30以上の国と地域、170以上の家庭を訪問し、料理を通じて各地の文化や社会について発信しています。現在、京都芸術大学の客員講師や他の大学の研究機関にも関与しています。過去の著作には『世界の台所探検 料理から暮らしと社会がみえる』などがあります。
目次紹介
本書は、以下の4つの章から成り立っています:
Chapter1: アジアのひと皿
- - ベトナムの代替肉チャーシュー
- - ブータンのエマダツィ
- - モンゴルのウルムとアーロール
Chapter2: ヨーロッパのひと皿
Chapter3: 中南米のひと皿
- - メキシコのブニュエロス
- - アニデスのパパ・エラダ
Chapter4: オセアニアのひと皿
これに加え、家庭で再現できる世界のひと皿レシピがいくつか掲載されています。
特別コラム
岡根谷さんはまた、沖縄の天ぷらとインドネシア料理、世界各国の煮豆の特徴、にんにくを使用した調理法など、多岐にわたるテーマについてのコラムも用意しています。
書誌情報
- - ISBN: 978-4-635-24130-4
- - 定価: 2,200円(税込)
- - ページ数: 200ページ
『世界ひと皿紀行 料理が映す24の物語』は、料理を媒介にして世界を理解する一助となる書籍です。著者の岡根谷さんが描き出す各地の物語に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。そして、自宅でも手軽に試せるレシピを通して、世界の一皿を体験してみてください。