北國フィナンシャルホールディングスと商船三井、アフリカでの人材活用支援を開始
株式会社商船三井(社長:橋本 剛、本社:東京都港区)は、株式会社北國フィナンシャルホールディングス(代表取締役社長 杖村 修司、本社:石川県金沢市)およびその傘下のケニア現地法人CC Innovation Africa Ltd(Managing Director 清水 佑太朗、本社:ケニア)と業務提携を結びました。この提携は、アフリカの人材を日本企業に紹介することを目的としています。
近年、外国人船員の育成において培った商船三井のノウハウを生かし、企業が新たに外国人人材を採用する支援を行います。このような背景には、他国との競争や円安の影響でアジアからの人材確保が難しくなっている現状があります。特に、ケニアには高い教育を受けた若者が多く存在しますが、働き口が少ないため十分に活用されていないという現実があります。
この新たな取り組みは、米国のNPO団体LaMP(Labor Mobility Partnerships)からの支援を受けて実施するパイロットプロジェクト「Project Link」として進められています。このプロジェクトでは、日本の企業が抱える人手不足の課題を解決するため、ケニア人材を日本に橋渡しする役割を果たします。
また、CC Innovation Africa Ltdは2024年6月20日にケニアのナイロビで営業を開始予定であり、日系銀行グループ初のアフリカ現地法人として、投融資やコンサルティングを中心にアフリカビジネスのサポートを行うことになります。商船三井は、アフリカ東岸航路開設から100年を迎え、すでにアフリカ関連のビジネスにおいて先行しています。
業務提携の狙いは、商船三井が持つネットワークを活用してアフリカ人材へのニーズを把握し、ケニアに限らず多様性があるアフリカ人材を日本市場に紹介することです。
商船三井と北國フィナンシャルホールディングスが連携することで、日本の人手不足の問題解決と、アフリカ地域の持続可能な発展に貢献していくことが期待されています。企業は新たな人材の獲得により競争力を高めることができ、アフリカの才能は新たなチャンスを掴めるでしょう。
この新しい試みが実を結ぶことで、日本とアフリカの間に新たな架け橋が築かれることが期待されています。