子どもの復学支援
2024-08-08 20:39:49

子どものアピアランスケアと復学支援の新たな試みを考える小冊子の配布

子どもたちへの新しい支援の形



一般社団法人チャーミングケアは、病気や障害を抱える子どもたちとその家族の生活の質の向上を目指し、様々な施策を推進してきました。2018年に始まったこの取り組みでは、特にアピアランスケアの支援に重点を置き、2022年から独自調査を行い、役立つ情報をまとめてきました。

アピアランスケアとは、外見や身体的な変化に伴う心理的な苦痛を軽減するための支援プロセスです。幅広い意味では、医学、整容、心理社会的な支援を組み合わせることによって、子どもたちの心の健康を守ることを目的としています。国立がん研究センター中央病院もこのケアの重要性を認め、情報提供を行っています。

現状の課題



しかし、実際のところ、子どもたちへのアピアランスケアに関する情報が十分に提供されていないため、多くの支援を受ける機会が失われています。具体的には、以下のような問題が存在します。

1. 情報不足:医療機関や行政から必要な情報を得られないため、利用できる制度に気づいていない子どもや家族が多いです。
2. 支援の不均一性:自治体によっては、「アピアランスケア助成事業」が行われているものの、対象者や支援内容が異なり、必要な支援を受けられないこともあります。このことは、医療現場においても、子どもたちへのアピアランスケアの重要性が十分に理解されていないことに起因しています。

このような課題に対する調査を進める中で、子どもたちが元の学校に復学する際のサポートが不足していることが明らかになりました。これを受け、チャーミングケアは小児がんサバイバーの子どもたちにヒアリングを行い、彼らの思いや心の状況を詳細にまとめることを目指しました。

小冊子の発行



これらの調査結果を反映させた小冊子が制作され、子どもたちや保護者が抱える復学支援に関する具体的な情報を提供します。特に、オピニオンリーダーへのインタビューと、子どもたちからの実体験を漫画形式で紹介することで、より多くの人々に親しみやすい形で知識を広めていくことを目指しています。

この小冊子は、全国の約160の小児がん拠点病院及び連携病院に無償で配布される予定です。今回のプロジェクトは、タケダ・ウェルビーイング・プログラムの助成により実現可能となりました。

さらに、この取り組みについては「小児保健研究」誌にも論文を寄稿しています。タイトルは『子どもの外見ケアとメタバースを活用したこれからの復学支援』で、アピアランスケアの将来的な展望を述べています。

今後の展開



小冊子の配布と同時に、チャーミングケアでは新たな復学支援プログラム「チャーミングケアブレーン」を試験的に開始しました。現在は大阪府北摂地域に限定して運用していますが、今後は活動範囲を広げる計画です。

チャーミングケアは、病気や障害のある子どもたちがより良い生活を送るための全方位的な支援を展開しています。今後も「学ぶ、働く、買う、知る、応援する」という5つの軸を基に、行政や医療機関と連携しながらアピアランスケア支援を促進していきます。詳細については、チャーミングケアの公式サイトをご覧下さい。

チャーミングケア公式サイト


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会社情報

会社名
一般社団法人チャーミングケア
住所
大阪府池田市新町1-4-池田西山ビル102
電話番号
072-735-7035

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