MitoCheckで着床能向上
2018-05-01 12:21:19

胚培養液中のミトコンドリアDNA評価で新たな着床能指標を提供

日本初の胚培養液中ミトコンドリアDNA評価サービス『MitoCheck』



体外受精の技術は日々進化しており、その中でも新たに導入される評価法が注目を集めています。株式会社ゲノムクリニックが提供する『MitoCheck』は、胚培養液中に含まれるミトコンドリアDNA(MtDNA)を評価することで、体外受精胚の着床能を見極める新しいサービスです。

MitoCheckとは?


『MitoCheck』は、受精卵が胚培養液に放出するMtDNAの濃度を分析することで、着床能力の指標を提供します。最近の研究によって、胚から培養液に排出されるさまざまなDNAやRNAが明らかとなっています。その中でも、細胞のエネルギー生産に大きく関与するミトコンドリアからのMtDNAは、安定的に検出できる特性を持っていることが特徴です。実際に、MtDNAの濃度が高い胚は、着床率が有意に向上することが示されています。

検査方法


MitoCheckの利用方法は簡単です。胚培養後に培養液を凍結保存し、それを提出します。そこから核酸を抽出し、Realtime PCR法に基づいてデータを解析します。この方法により、同一条件下で得られた胚において、他の評価法と組み合わせることで着床率の向上が期待されます。また、混入物の評価やコントロールを行うために、同じロットの培養液を少量提供することも求められます。

ご利用シーン


体外受精において、胚の移植順は主に形態的評価を基に決定されています。Veeck分類やGardner分類といった伝統的な手法は、多くの成功を収めてきました。しかし、これらの評価方法だけでは移植順決定に迷いが生じることもあります。MitoCheckを取り入れることで、さらなる着床率向上が期待できます。

検査結果の報告


検査結果は、各培養液ごとのMtDNA濃度を基に、Realtime PCRから得たCt値を使用して、濃度順に報告します。絶対濃度の定量は行いませんが、胚の形態的評価と共に移植順の決定に活用していただけます。

所要日数


検査を行うのに要する日数は約10日間です。ただし、新鮮胚移植には対応していないため注意が必要です。

会社概要


『MitoCheck』を提供する株式会社ゲノムクリニックは、知ることで救える命を増やすというビジョンのもと、ゲノム解析の医療実装化を目指しています。急速に変化するこの分野では、技術的な課題だけでなく、法律や倫理に関する議論も必要とされています。私たちは、多くの人々と議論しながら、研究開発を進めていくことで、より多くの人がゲノム情報を健康に活かす時代を作っていきたいと考えています。

会社情報


  • - 会社名: 株式会社ゲノムクリニック
  • - 所在地: 千葉県千葉市中央区中央2丁目5番1号
  • - 設立日: 2018年4月24日
  • - 資本金: 300万円
  • - 代表取締役: 曽根原 弘樹、麻生 要一
  • - 会社HP: ゲノムクリニック
  • - お問い合わせ: [email protected]

新しい科学の進展を通じて、体外受精の成功をより確実なものにするための一手段として、『MitoCheck』をご利用いただくことをお勧めします。

会社情報

会社名
株式会社ゲノムクリニック
住所
千葉県千葉市中央区中央2丁目5番1号
電話番号

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