三菱電機、セキュリティログ分析サービスを新たに提供開始
三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社(MDIS)は、監視や検知に特化した「MDISセキュリティログ分析サービス」を2024年11月に提供開始することを発表しました。このサービスは、情報機器や通信のログデータを活用し、サイバー攻撃やその他のセキュリティリスクに対する監視機能を強化することを目的としています。
デジタル化に伴うニーズの拡大
現代の社会は急速にデジタル化が進んでおり、あらゆる分野で膨大なログデータが生成されています。特にセキュリティ分野では、ネットワークやセキュリティ機器からのログデータを解析するSIEM(Security Information and Event Management)が重要視されています。これは、サイバー攻撃からの防御やリモートワークの普及に役立っているためです。しかし、多くの企業はセキュリティ人材の確保や、専用ソフトウェアの導入、または多様な機器からのログ収集の仕組みを整えることに課題を抱えています。
Splunkソフトウエアの採用
この度のサービスでは、ログ分析基盤であるSplunk® Enterpriseを採用しています。MDISは、Splunk社からマネージドサービスプロバイダー(MSP)としての認定を受けているため、顧客の特定の導入環境に柔軟に対応したクラウドサービスとして設計されています。これにより、様々な業種の企業が直面するSIEM導入のハードルを越える手助けを行い、安心・安全なデジタル社会の実現を目指します。
利用者にとってのメリット
本サービスには以下のような特徴があります:
- - 機能が豊富なSIEMの搭載:多様なユースケースに対応可能であり、ゼロトラストモデルを考慮したセキュリティ対策が実施できます。また、資産管理やビッグデータの分析にも使えます。
- - 軽減された導入負荷:MDISが提供するクラウドサービスを利用することで、顧客は自ら構築作業を行わずにサービスを開始できます。これにより、スムーズな導入が可能です。
- - 高セキュリティー環境:MDIS独自の「MDIS Service Cloud」(MSC)は、Amazon Web Services(AWS)上で安全運用されており、24時間365日の監視体制が整っています。このため、システムが安全に運用され、安心してサービスを利用できます。
今後の展開
MDISは、サービスの提供に引き続き、ログ追加支援サービスや分析支援サービスを2025年4月を目処に準備中です。2024年内には、営業活動を通じて、目標としている20社への販売を展開する計画です。
終わりに
Splunk社の日本法人であるSplunk Services Japanの野村健社長は、本サービスへのSplunk Enterpriseの採用を歓迎しており、MDISとの協業を通じて企業のセキュリティ課題を解決し続ける意向を示しています。これからのデジタル社会において、MDISの新しいセキュリティサービスは重要な役割を果たすことでしょう。
詳細は
MDISの公式ページをご覧ください。