兼松とIntuition Roboticsがタッグを組む!日本市場でのAIロボット「ElliQ」展開
兼松株式会社は、Intuition Robotics Ltd.(以下、IR社)と協力し、AIを搭載した社会的サポートロボット「ElliQ」の日本版開発を進めることを発表しました。この取り組みには、IR社への出資も含まれ、これによりIR社の累計資本は8,500万ドルに達したとのことです。
「ElliQ」は特に高齢者の日常生活を支える設計となっており、健康管理やコミュニケーション、見守り、アクティビティの促進などを行います。従来の一問一答型対話型AIと異なり、ElliQはユーザーに積極的に関わりながら、会話の内容を記憶し、日常生活への参加を促すことで、心身の活性化を図ります。また、服薬リマインダー機能など、高齢者の健康を支える機能も充実しています。
実際、ElliQを使用している高齢者の94%が孤独感の軽減を感じており、97%は健康状態の改善を実感しています。93%が生活の質の向上を報告しており、これらの結果は医学雑誌や州の機関からも支持されています。ElliQで築かれるのは、利用者との信頼関係であり、長期的なサポートを通じて心身の健康や幸福感を向上させることが、その成功の秘訣です。
日本においては高齢化が進行する中、介護や看護の現場では人手不足が深刻な問題となっています。兼松とIR社はこの社会的課題の解決を目指してElliQを活用し、2026年春を見込んで日本での販売およびサービスの提供を開始予定です。また、兼松は2万社以上の取引先ネットワークを活用し、ElliQが高齢者生活を包括的に支援するためのプラットフォーム構築に取り組んでいきます。
さらに、兼松とIR社では、「ElliQ」の幅広い展開を目指して事業パートナーの募集も行っており、興味のある方は是非お問い合わせをと呼びかけています。敬老の日を迎えるにあたり、高齢者に新たな価値を提供し、健康的で豊かな生活を支援するという意向が示されています。
代表者の意気込み
兼松株式会社代表取締役社長 宮部佳也
「兼松は、中期経営計画においてイノベーションの実行を重要な戦略としており、特にヘルスケアやロボティクス、AI分野における革新を目指しています。IR社の技術を活用し、日本の高齢化社会の課題解決に貢献していきたいと考えています。」
Intuition RoboticsLtd. CEO Dor Skuler
「私たちの使命は、高齢者が自立し、健康的で幸せな生活を送るための支援を行うことです。日本の高齢化に資する貴重な機会に恵まれたことを光栄に思っています。」
企業情報
Intuition Robotics Ltd.
- - 設立: 2016年
- - 本社: Ramat Gan, 自治体: 米国カリフォルニア州
- - 業務内容: 高齢者向けAIコンパニオンの開発
- - URL: 公式サイト
兼松株式会社
- - 創業: 1889年
- - 本社: 東京都千代田区丸の内
- - URL: 公式サイト
この取り組みは、高齢社会に向けた技術革新のひとつとして期待されており、今後の動向にも注目が集まります。