3M交通安全調査
2022-02-24 10:00:17

3Mが発表した交通安全に関する意識調査結果とその背景

3Mが発表した最新の意識調査によると、交通安全に関する関心が高まっていることが明らかになりました。世界保健機関(WHO)によれば、世界では24秒ごとに1人が交通事故で命を落とし、この問題は全世界での対策が急務であることを示しています。特に3Mは、80年以上にわたり、交通安全分野の研究開発を進めてきた企業として、その知見をもとに今回の調査を実施しました。

調査には、世界11カ国の22,000人の成人が参加し、日本からは2,000人の回答が集まりました。その結果、コロナウイルスの影響によって交通事故による死者数が減少したと感じる人が約41%おり、その認識はグローバル平均を上回っています。しかし、同時に交通安全への意識がさらに高まっていることも浮き彫りになりました。

特に、約70%の回答者が、COVID-19により公共交通機関を避ける傾向が増え、車での移動が多くなったことで道路安全の重要性が高まっていると答えています。この現象は、多くの人々に車の利用が増えた影響で、交通安全への意識が強化された現実を反映しています。

しかし、興味深いことに、運転時の行動に関しては矛盾する傾向も見受けられました。27%の回答者が「より慎重に運転している」と感じる一方で、運転中に携帯電話を利用する頻度が増えた、スピードを出すことが増えたとの声も多く、特に若年層ではこれらの傾向が顕著であることがわかりました。

さらに調査では、悪天候や夜間の運転時の視界の悪さが懸念されていることも明らかになりました。85%が携帯電話の操作や通話をしながら運転すること、79%が悪天候を危険視していると答えています。視界にかかわる要因は避けられないものであり、これに対する対策の必要性が再認識されました。

特に通学路の安全に関する懸念が高まっており、62%が子供の登下校に不安を感じ、67%が地域社会の取り組みが強化されるべきだと考えていることが示されています。子供の安全を守ることは地域全体での課題であり、多くの人が協力して取り組むべきことが強調されています。

3Mは、その経験を基にして交通安全技術にも力を入れています。高い反射性能を誇る道路標識用の反射材や、視認性の高い路面標示材の開発に取り組み、昼夜を問わず安全な運転環境を提供するために尽力しています。

3Mの常務執行役員である伊藤誠氏は、今回の調査結果について、「新型コロナウイルス感染症によるライフスタイルの変化に対応し、交通安全の意識をさらに高める製品や技術の開発に努めていく」とコメントしています。

この調査結果は、今後の交通安全対策に向けた重要な指針となるでしょう。事故を未然に防ぎ、安全な交通社会を実現するために、私たち一人ひとりの意識を変える必要があります。

会社情報

会社名
スリーエム ジャパン株式会社
住所
東京都品川区北品川6-7-29ガーデンシティ御殿山4F
電話番号
03-6409-3800

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