愛知・豊橋市が空家相談窓口を無料開設、専門家と連携し問題解決を支援

愛知・豊橋市、空家相談窓口を開設

愛知県豊橋市は、空家を所有する市民向けに無料相談窓口「豊橋市空家相談窓口」を2025年1月31日（オープン日）から提供開始します。この窓口は市民の困りごとを一元的に解決し、必要に応じて専門事業者を紹介することを目的としています。

空家所有者の悩みを解消

多くの空家所有者が、「どこに相談すればいいのかわからない」「何から手を付ければいいのかわからない」といった悩みを抱えています。これに対処するため、豊橋市は民間の空家活用株式会社と連携し、無料相談を実施。具体的な相談内容に応じて、専門のアドバイザーが寄り添い、適切な解決策を提案する体制を整えました。

この相談窓口では、空家の相続や売却、賃貸、解体など、幅広いテーマについてアドバイスを行います。また、相談の受付は電話（0120-830-634）やウェブサイト（こちら）を通じて平日午前10時から午後5時まで行っています。日中の連絡が難しい人は、ウェブからの問い合せも可能です。

空家対策専門アドバイザーがサポート

相談を受けると、空家対策に特化したアドバイザーが各所有者と連絡を取り、まずは悩みを整理し、どのような方向性が望ましいかを一緒に考えます。アドバイザーは不動産業者や解体業者、司法書士、弁護士など、さまざまな専門家と連携してアドバイスを行い、所有者が自分のニーズに合った選択肢を見つけられるようサポートします。

アドバイザーが紹介する専門業者のリストを基に、所有者は数社と見積もりを取り、最も適した業者を選ぶことができるため、手間を大幅に軽減できます。

豊橋市の空家問題の現状

豊橋市では、空家の問題が深刻になっています。国の住宅・土地統計調査によれば、2018年には約2万1510軒の空家（空家率12.9%）がありました。それが2023年には約2万3760軒（空家率13.5%）に増加。5年間で0.6ポイント、2250軒も増えていることがわかります。これらの空家は、草が生い茂るなどし、周囲の住環境に悪影響を及ぼす可能性があります。

相談の流れ

1. 受付: 空家所有者が電話またはオンラインで相談を申し込みます。
2. 聞き取り: アドバイザーが相談内容を整理し、具体的なアドバイスを提供します。
3. 意思決定: 所有者が活用や処分などの選択肢から方向性を決定します。
4. 提案: アドバイザーが専門事業者のリストを所有者へ提供します。
5. 事業者選定: 所有者は紹介された業者から依頼先を選びます。
6. 契約: 選定した専門事業者と契約し、問題解決へと進みます。

空家問題に直面している方は、ぜひこのサービスを利用してみてはいかがでしょうか。専門のアドバイザーが、個々のニーズに合った最適な解決策を提供します。