株式会社gumi、Evernorth社への出資を発表
株式会社gumiが、米Evernorth Holdings Inc.への出資を発表しました。この出資は、同社が実施するPIPE(上場企業による私募増資)にかかるもので、主な株主であるSBIホールディングスや米Ripple Labsと共同で行われました。
Evernorth社は、機関投資家向けに暗号資産XRPの採用を促進することを目的として設立された企業です。同社は、特別買収目的会社であるArmada Acquisition Corp. IIと企業結合を果たし、米国ナスダック市場への上場を計画しています(ティッカーシンボルはXRPN)。この取り組みを通じて、Evernorth社は合計10億米ドルを超える資金を調達する予定であり、gumiの出資額は5百万米ドルとなります。
出資の目的と活用方法
Evernorth社が調達する資金は、その大部分が公開市場でのXRPの購入に充てられ、世界最大級の公開XRPトレジャリーを構築するために利用される見込みです。このトレジャリーは、単にXRPを保有するだけでなく、機関投資家向けのレンディングやDeFi(分散型金融)の活用を通じて、継続的な資産価値の向上を目指しています。
また、Evernorth社はすべての財務報告を大手監査法人により独立して監査を受けることを計画しており、高い透明性とガバナンスを確保することに重点を置いています。これにより、投資家に対し信頼性の高い情報を提供することが期待されています。
XRPの市場環境と意義
XRPは、米国における規制枠組みが明確化されつつある現状で、グローバルな決済手段としての実用性が証明されている数少ないデジタルアセットの一つです。このプロジェクトを通じて、Evernorth社は規制に準拠し、監査を受けた上場企業としての信頼性をもとに、シンプルで流動性の高い投資機会を提供することを目指しています。
さらに、Evernorth社の取り組みにより、XRPエコシステム全体の成長への貢献が期待されています。同社はXRPレジャーのバリデータ運営などを通じて、市場での取引を超えた持続的なリターンを追求し、XRPの普及と機関投資家の採用を加速させる意義を持ちます。
長期的な成長戦略
gumiはXRPを中長期的な成長資産として捉え、2025年8月には25億円相当のXRPを購入する方針を示しています。また、2025年10月にも新株予約権による資金調達を行い、XRPのさらなる確保を目指しています。
SBIホールディングスが推進する国際送金や流動性ネットワーク戦略の中で、XRPは重要な役割を果たす資産であり、gumiにとっても高い戦略的意義を有しています。Evernorth社への出資を通じて、gumiはXRPエコシステムの発展に寄与し、同時に自社の収益機会を拡大することを目指しています。
会社概要
株式会社gumiは、「Wow the World! すべての人々に感動を」を企業のミッションに掲げ、モバイルオンラインゲーム事業とブロックチェーン関連事業の二つを展開しています。ゲーム事業では収益性の高いタイトルを開発し、ブロックチェーン事業ではゲームコンテンツの開発やプラットフォーム構築に取り組んでいます。
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