プラチナバイオの挑戦
2021-04-01 10:00:11
ゲノム編集技術が切り開く新たな未来の扉。プラチナバイオの挑戦
ゲノム編集とデジタル技術で未来を拓く
最近、プラチナバイオ株式会社が発表した新しいサービスが、バイオ産業における重要な一歩として注目されています。2021年4月1日から提供されるこのモデル動物・細胞作製サービスは、富士フイルム和光純薬株式会社、特殊免疫研究所との三社協業によって実現しました。この取り組みは、先進的なゲノム編集技術を利用し、医療や創薬分野に新たな可能性をもたらすことを目指しています。
プラチナバイオの基盤技術
プラチナバイオは、広島大学のデジタル技術を用いた国産ゲノム編集技術「Platinum TALEN」を核に設立されたスタートアップです。この技術は、世界的に注目を浴びている「CRISPR-Cas9」とは異なるアプローチとして、特に知財に関わる課題を乗り越えるための選択肢となっています。
プラチナバイオは、フード&アグリテック、創薬支援、藻類エネルギーなどの分野での技術応用を通じて、持続可能な開発目標(SDGs)への取り組みを進めています。つまり、この会社は「飢餓をゼロに」、「すべての人に健康と福祉を」、「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」といった社会的責任を担っているのです。
サービスの内容と利点
提供されるモデル動物・細胞作製サービスは、マウス、ラット、iPS細胞、株化細胞など、多様な選択肢を通じて生物医学研究を支援します。このサービスにより、生物学的研究における新たなモデルを効率的に構築し、創薬研究の加速が期待されています。
プラチナバイオのCEO、奥原啓輔氏は、プラチナバイオの理念と意義について強調しています。「ゲノム編集はバイオ産業に革命をもたらす技術であるが、一方で知財の問題が事業化の障壁となっている。私たちは、Platinum TALENを通じて、その壁を打破し、国産の医療技術の発展を支える。」と述べています。
このように、プラチナバイオは、国産のゲノム編集技術を広めることで、医療や創薬産業のさらなる発展に寄与することを目指しています。また、JSTの産学共創プラットフォームや広島大学との連携を通じて、その事業化を加速させる計画です。
未来に向けた展望
プラチナバイオの取り組みがもたらす影響は、国産ゲノム編集技術の発展にとどまらず、医療分野全般に対する希望を与えています。技術的な未踏の領域に踏み込むことで、より多くの人々に健康と福祉を提供する可能性が広がるのです。
今後の展開にも大いに期待が寄せられるプラチナバイオ。彼らの挑戦は、私たちの未来を変えるかもしれないのです。
会社情報
- 会社名
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プラチナバイオ株式会社
- 住所
- 広島県東広島市鏡山3-10-23
- 電話番号
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