IDTジャパンが新たなハイスピードカメラ「XSM」シリーズを発表
IDTジャパン株式会社は、2023年2月15日より、業界最高独特の高速及び高解像度を誇るハイスピードストリーミングカメラ「XSM」シリーズを新たに提供開始しました。このシリーズは、超小型軽量なボディを持ちながら、リアルタイムでの高精細な画像取得を可能にしています。
超小型軽量ハイパフォーマンス
新しい「XSMシリーズ」では、5機種がラインナップされており、それぞれが独自の撮影速度と解像度を持っています。特に注目されるのは、ポケットに収まるサイズ(H58×47×44mm)で、わずか200gと非常に軽量である点です。この性能により、これまで設置が難しかった場所での撮影も可能になっています。
発売されるモデルは以下の通りです:
- - XSM-1540:147万画素(1440 X 1024)、4700fps
- - XSM-HD:200万画素(1920 X 1080)、5350fps
- - XSM-3520:368万画素(2560 X 1440)、2400fps
- - XSM-4K:829万画素(3840 X 2160)、1000fps
- - XSM-5K:1470万画素(5120 X 2880)、400fps
高速・高解像度の実現
「XSM」シリーズは、撮影した画像データをコマ落ちなしにリアルタイムでPCへ転送することができます。この転送は、オプションの「XSM Thunderbolt 3」アダプターを用いて行われ、PCのメモリやHDDに直接保存することが可能です。これにより、長時間の高品質な記録ができるため、製造ラインの監視や研究開発に広く利用されることが予想されます。
さまざまな応用分野
このカメラは、半導体業界や製造業など、特に高精細な画像が求められる領域での活用が期待されています。また、通常のカメラ制御ソフトに加えて、開発者向けのSDKも提供されており、Pythonを用いたAI関連の活用にも対応しています。
加えて、「XSM TIME CAPSULE」アダプターを利用することで、カメラと長時間記録用レコーダーを接続し、例えば4Kカメラを使用した場合、毎秒1,000フレームで合計8TBのデータを長時間記録することが可能です。この機能により、製造ラインの監視だけでなく、スポーツ中継やカジノの監視にも利用されるでしょう。
IDTジャパンの取り組み
IDTジャパンは、米国のIntegrated Design Tools, Inc.の日本法人であり、高速カメラなどの開発製造を手掛けています。新しい「XSM」シリーズによって、さらなる技術革新と市場ニーズに対する応えを実現しようとしています。初年度の売上目標は2億円であり、「XSM」シリーズや関連アダプターの販売を通じて達成を目指します。
今後も、IDTジャパンは産業界の多様なニーズに応えた製品の提供を続けていく予定です。高性能なハイスピードカメラがもたらす新たな可能性に期待が寄せられています。
お問い合わせやさらなる詳細については、IDTジャパンの営業部までご連絡ください。電話03-6659-2681、Fax:03-6858-2536、またはウェブサイトをご覧ください。