テレワークのセキュリティ
2021-12-06 11:22:33

テレワーク時代のサイバーセキュリティ対策に日本企業の取り組みを探る

パンデミック後のサイバーセキュリティ対策



新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によって多くの企業がテレワークを導入しましたが、それに伴い、企業のサイバーセキュリティ対策も進化を遂げています。最近、セキュアエイジが実施した調査によると、日本の企業の73%が新しいサイバーセキュリティ対策を導入していることがわかりました。しかしながら、この数字は米国(83%)や英国(86%)と比べると明らかに低く、テレワークの急拡大に伴う課題が顕在化しています。

調査の概要



本調査では、2021年7月から8月にかけて日本、米国、英国の企業を対象にサイバーセキュリティの現状について問い合わせが行われました。日本では300名の回答者が参加し、その中には100名以上の経営者と200名以上の従業員が含まれていました。結果は、テレワークによるリスクの認識と、導入された対策に関する情報を提供しています。

日本企業の現状



調査結果によると、日本企業の四分の三が、COVID-19の影響を受けて新しいセキュリティ対策を導入しています。その中でも、特にデータの暗号化が重要視されており、46%の企業がこの対策に注力しています。これは米国の35%、英国の39%と比較しても高い数値です。しかし、二要素認証やVPNの導入に関しては、日本の企業は米国や英国よりも低い実施率を示しています。

サイバー侵害の経験



サイバーセキュリティの侵害を経験した企業の割合も調査されました。日本では32%の企業がサイバー攻撃に遭ったと報告しており、米国(39%)や英国(40%)とほぼ同じ水準です。しかし、これらの調査結果から、より積極的な対策が今後求められることが浮き彫りになっています。

新たな対策導入の障壁



日本企業が新しいサイバーセキュリティ対策を実施する際に直面している課題は、技術的な問題と予算の不足です。調査によると、日本の企業は38%が技術的な問題を、28%が予算不足を理由に挙げています。このような実態は、さらなる対策の強化を必要としていると言えます。

効果的な防御策



多くの企業がサイバー攻撃避けにパスワード保護の強化や従業員へのトレーニングを重視しています。特に、日本企業では41%がパスワード保護に関するトレーニングを実施している一方、テレワーク中の機密情報保護に関するポリシーは52%の企業により導入されています。

結論



企業のサイバーセキュリティの責任は経営層にあり、この認識をもとに具体的な手段を講じる必要があります。リモート環境での働き方が常態化していく中、必要な技術支援やトレーニングが不可欠です。今後のセキュアエイジの調査結果を通じて、さらなる改善の兆しを見逃さないようにしましょう。日本企業は、新たな脅威に対して迅速に対応するための適切な対策を立てることが求められています。

会社情報

会社名
セキュアエイジ 株式会社
住所
3 Fusionopolis Way, 05-21/22 Symbiosis, Singapore
電話番号

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