エクシブ蓼科の食品リサイクルループによる地域共創の新しい動き

エクシブ蓼科が進める地域共創への挑戦

長野県茅野市に位置する会員制リゾートホテル「エクシブ蓼科」は、地域の食文化と持続可能性を追求する新たな取り組みを始めています。それが「食品リサイクルループ」と呼ばれる活動です。当ホテルは、調理過程で発生する食品残さを堆肥にリサイクルし、その堆肥を使って地域農家が育てた「蓼科野菜」を提供するシステムを築いています。この仕組みは、地域経済の活性化、持続可能な食の循環を促進するものとなっています。

蓼科野菜と地域の特性

「蓼科野菜」は、2025年に誕生した長野県茅野市の新たな地域ブランドです。標高の高い冷涼な気候と昼夜の温度差が、この野菜たちに特有の甘さや旨味をもたらしています。地域内や周辺町村で生産されるこれらの野菜は、約50の認定事業者によって地域の魅力を引き立てるための大切な一翼を担っています。エクシブ蓼科もその一員として、地域の特産物を通じた新たな体験を提供しています。

食品リサイクルループの実践

実際に、エクシブ蓼科は2023年度からこの食品リサイクルループを試験的に実施しており、食品残さを堆肥化するプロセスがスタートしました。この堆肥は、野菜や鶏の飼料の栽培に利用され、自然の恵みを直接味わうだけでなく、収穫体験などのイベントを通じて、地域とのつながりを深める機会にもなっています。2024年度には、昆虫を飼料として飼育し、その結果得られた卵をホテルの朝食に提供する取り組みも計画されています。

地域共創の未来

2025年度からは、食品リサイクルループを本格導入し、「蓼科野菜」の魅力をさらに引き立てながら、地域を活性化するためのパートナーシップを強化する計画です。特に、地域の提携生産者との連携を活かし、堆肥を農地に運び、トライアル栽培を経て、エクシブ蓼科のレストランで提供する野菜を増やしていく予定です。

この取り組みは、リゾートトラストが掲げる「食品ロス削減」や「地域活性化」の活動と密接に関連しています。未来の世代に豊かな地球環境を引き継ぐため、持続可能な社会の実現に向けてへの挑戦が期待されています。