医工系技術向上講座
2025-09-07 17:16:16

岡山大学が医工系技術向上を目指すフローサイトメーター講座を開講

岡山大学がフローサイトメーター講座を開催



2025年8月4日と7日、岡山大学鹿田キャンパスにて体験型の医工系TCコース中級カリキュラム「フローサイトメーター(基礎)」が展開されました。このプログラムは、技術職員のスキルアップと研究支援力の向上を目指して実施されたものであり、講義内容の一環として第88回医学部共同実験室セミナーも兼ねています。

実施初日はオンラインでの座学が行われ、続く実習日はハイブリッド形式により対面とオンラインが組み合わさった形で行われました。この実習には、岡山大学の技術専門職員や群馬大学の専門家も参加し、幅広い視点からの指導が行われました。特に、フローサイトメーターの新機種「CytoFlex」の操作方法について詳しい説明があり、具体的なデモンストレーションも行われました。

講義の中では、総合技術部医学系技術課から礒本幸成技術専門職員が講師を務め、フローサイトメーターのさまざまな種類やその構造、解析の基礎原理について明快に解説しました。参加者は自らのサンプルを用いて測定を体験し、その過程で教授と意見交換しながら疑問を解消する機会を得ました。受講者の一人、藤井技術専門職員は「独学では理解が進まなかった部分を本講義での詳細な解説により理解でき、モヤモヤがスッキリしました」と振り返ります。

実習の中で特に人気を集めたのが、セルソーター「FACSAria3」の装置解説です。参加者たちは実際の装置の内部構造を見学しながら、その測定方法を学びました。これに対して、井澗技術専門職員は「未知の機器についての知識を得られることがTCカレッジの大きな魅力だと思います」と満足の声をあげています。

また、群馬大学の萩原技術専門職員は「解析の精度を高めるためにも、講義で得た知識をしっかり活かしていきたい」と語り、今後の研究支援に向けて意気込みを示しました。

講義の最後には、岡山大学総合技術部の佐藤法仁副理事が技術職員の役割の重要性を強調し、さらなるスキル向上の必要性を示唆しました。彼は「ただ機器を操作するだけではなく、その仕組みや原理を深く学び、自分自身の技術職としての役割を理解することが重要です」と遺言的に述べ、参加者に向けてエールを送っています。

今後、医工系TCコースは受講生のニーズに応じて随時開催される予定です。岡山大学は、技術職員の活動を通じて、すべての研究者や教育者に対する支援を強化し、地域中核・特色ある研究大学としての地位を確立するために今後も精力的に取組んでいく構えです。地域社会との共育共創を行いながら、研究と技術の融合を目指す岡山大学の姿勢には期待が寄せられます。


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国立大学法人岡山大学
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岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス本部棟
電話番号
086-252-1111

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