日本固有品種ワインとチーズを楽しむ特別イベントが開催決定

2024年12月7日、東京都千代田区の全国町村会館にて『第6回OIV登録品種サミット』が開催される。このイベントは、固有品種のブドウから製造された日本のワインや、各国の特色あるワインを心ゆくまで楽しむ場である。主催は一般社団法人OIV登録品種協議会で、この会は国際ブドウ・ワイン機構（OIV）に登録された日本の固有品種、甲州、マスカット・ベーリーA、山幸を中心に活動している。

このサミットが目指すのは、日本固有のブドウ品種とそのワインの評価を向上させ、日本ワイン産業の未来を切り拓くことである。そのため、イベントの初めに行われるトークセッションでは、過去から現在、そして未来にわたる日本ワインの歴史や課題を参加者で共有し合う。特に、山梨県立大学特任教授である仲田道弘氏と、株式会社i-vines代表の池川仁氏が登壇し、日本固有品種が直面する課題について基調講演を行う。彼らは長年にわたり日本のワイン文化を支えてきたパイオニアであり、その経験則に基づく貴重な意見が期待されている。

その後、明治学院大学法学部の蛯原健介教授がフランスで開催された第45回OIV世界ブドウ・ワイン会議についてのレポートを通して、日本と世界のワイン市場の動向を明らかにする。国際基準での日本ワインの位置づけや、世界市場での競争力向上の鍵を探る内容となるだろう。

さらに、パネルディスカッションも行われ、各国のワイン生産国が固有品種ワインにどのように取り組んでいるのか、モルドバ、ジョージア、ブルガリアなどの代表者がその知見を共有する。国際的な視点から見た日本のワインの可能性や、どのように海外市場への展開が進められるか探る良い機会となる。

午後の部では、参加者が自由にテイスティングできる時間が設けられ、国内外の固有品種の日本ワイン約30種と、チーズプロフェッショナル協会が厳選した日本のチーズ約10種類、さらにはPascoが提供する本格派冷凍パン『L'Oven』から5種類のパンを存分に楽しむことができる。

【開催情報】

- 日時: 2024年12月7日（土）13:00～17:00
- 場所: 全国町村会館（東京都千代田区永田町1-11-35）
- 参加費: 8,000円（先着120名、途中入退場自由、テイスティンググラス付き）
- チケット購入: Peatixにて販売中

このイベントは、日本のワイン文化を知り、楽しむ貴重な機会であり、今後の日本ワイン業界の発展に寄与することが期待されている。ワイン、チーズ、パンのマリアージュを存分に堪能し、日本固有品種の魅力を再発見する時間を過ごしてみてはいかがだろうか。