DAC-NOTEの挑戦
2023-01-11 13:00:01
インフラ点検を革新するDAC-NOTEの挑戦と資金調達について
DAC-NOTEの挑戦と未来
建設業界におけるインフラの老朽化は、今日の社会が直面している大きな課題の一つです。中でも、老朽化した橋やトンネルに関する修繕作業は急務であり、しかしながら高齢化や労働力不足、厳しい労働条件が影響し、現場では多くの問題が未解決のままです。2012年に起こった笹子トンネルの事故は、点検業務の重要性を一層再認識させる出来事でした。
そのような背景のもと、DAC-NOTE株式会社は、現場作業の負担を軽減し、効率的な点検業務を実現するためのCADアプリ「DAC-NOTE」を開発しました。CEOの岡辺スバル雅之氏は、点検作業を見つめ直し、現場で記録した情報を容易にデジタル化することを目指しました。これにより二重作業を解消し、業務効率の向上を図ります。
DAC-NOTEの特徴
DAC-NOTEが提供するCADアプリには、現場での使用に特化した3つの顕著な特徴があります。まず、操作画面はシンプルで直感的に利用できるように設計されています。必要な機能が簡潔にまとまり、運用が誰でも可能な形に整えられています。また、タッチペンを使用することで、まるで紙に書いているかのように快適に記録作業が進められ、アナログ感覚を重視した作りになっています。
さらに、このアプリは直接CADデータに書き込むことができ、インターネットを通じて簡単にデータを共有することができます。このように現場で得られた情報を即座にデジタル化できる点は、岩盤のような従来の手法からの革新をもたらします。
資金調達と今後の展開
DAC-NOTE株式会社は、最近エンジェルラウンドやプレシードラウンドを通じて、合計で1400万円の資金調達を実施しました。この資金は、製品開発の加速や市場展開に活用される計画です。投資家たちは、 DAC-NOTEのビジョン—「世界中からインフラ事故で不幸になる人をゼロにする」という理念—に共感しています。エンジェル投資家のG-CHALLENGEファンドをはじめとする多くの投資者がこの事業に注目し、支援しています。
さらに、G-CHALLENGE2021の審査員長も務めるグロービス経営大学院の廣瀬聡氏は、DAC-NOTEの取り組みが未来に向けて大きな影響を与えると期待しています。
まとめ
DAC-NOTE株式会社は、利用者のニーズに寄り添ったデジタルツールの開発を進めています。今後の展開として、蓄積される保守データをもとに、さらなる技術革新や社会的課題の解決に寄与することが期待されています。業界の変革に向けた歩みを続けつつ、新しい未来を切り開くDAC-NOTEに注目が集まっています。
会社情報
- 会社名
-
DAC-NOTE株式会社
- 住所
- 東京都千代田区一番町6相模屋本社ビル7F 一番町インキュベーションセンター内
- 電話番号
-
070-5362-0635