ミッキーマウス型ライスヌードルの誕生秘話
約2年もの試行錯誤を経て、ついに兵庫県のケンミン食品が「ミッキーマウス/ライスヌードル」シリーズを発表しました。この新商品は、斬新な形状の米麺として注目を集めており、ミッキーマウスの顔が断面にデザインされているのが特徴です。制作には、お米という素材の可能性を探求し、世の中に笑顔を届けたいという企業理念が込められています。
新たな挑戦の始まり
ケンミン食品株式会社は1950年に創業以来、主にビーフンを中心とした製品を開発してきました。その中で、近年はグルテンフリー製品の需要が高まっていることに着目しました。2020年の秋、同社は今までにない新しいラーメンの開発に取り組む決意を固めました。この時、高田社長の思いつきから、特別な形を持つお米麺を作るというアイデアが生まれたのです。
商品開発の初期段階では、既存の丸い孔を使った押出製法の米麺に満足せず、それに代わる形を探し続けました。特に目を引いたのは、四角い孔を利用できる可能性でした。この四角い孔を用いたダイスを開発することが、米麺制作の鍵になると考えたのです。
恥ずかしがり屋のミッキーの挑戦
2021年5月、開発チームは特注の四角い孔をもつ金型の設計に取り組み始めました。試行錯誤の末、技術力のある金属加工企業と連携することで、なんとか思い描く通りのダイスを実現しました。しかし、この段階で生じた課題は、さらにミッキーマウスという難しい形状です。従来の技術では、ミッキーの耳のような形状が膨張により浅くなってしまうという問題がありました。
この新しい挑戦に関して、チームはほんの一歩でも前進するために、数々の実験を重ね、理想とする米麺の断面がミッキーの顔型になるように設計を進めていきました。試行錯誤の結果、ついにこの特徴的な形を持つライスヌードルが完成しました。
商品の特徴と発売情報
新しいライスヌードルシリーズには、常温の「ミッキーマウス/ライスヌードルラーメン」「ミッキーマウス/ライスヌードルパスタ」「ミッキーマウス/ライスヌードルうどん」、冷凍品の「ミッキーマウス/冷凍ライスヌードル中華めん」「ミッキーマウス/冷凍ライスヌードルパスタ」などがあります。
全ての製品はグルテンフリーにこだわり、お子さまでも安心して食べられるように配慮されています。発売日を2024年の9月1日とし、価格は320円から690円(税別)を予定しています。全国のスーパーマーケットで販売されます。
全世代に楽しんでもらえる食体験を
この新しいライスヌードルの誕生によって、ケンミン食品は食卓に笑顔をもたらすことを目指しています。米を原料としたこの商品は、「お米の優しい甘味がミートソースによく合う」と評判で、様々なアレンジが楽しめます。特に、レシピの一つである「ミッキーマウス/ライスヌードル ミートソースパスタ」は、グルテンフリーでありながら食べ応えがあり、家庭でも簡単に楽しむことができます。
この挑戦を通じて、ケンミン食品は、多くの人々に米の魅力を再発見し、毎日の食事を楽しいものにする手助けをしています。これからも、彼らのクリエイティブな発想から生まれる新しい食品に期待が高まります。
未来へ向けた道筋
今後もケンミン食品は、新たな形状や食材を取り入れながら、グルテンフリーの重要性を訴え続け、どんな世代のお客様にも喜ばれる食品開発に力を入れていくことでしょう。