お茶の水女子大が取り組む
2022-07-08 11:00:13

進化するジェンダー視点 お茶の水女子大学と日立の共同研究

お茶の水女子大学と日立コンサルティングが築く新たなジェンダー研究の橋



2022年4月、東京の女子高等教育の代表的存在であるお茶の水女子大学に新たな研究拠点、ジェンダード・イノベーション研究所が設立されました。この研究所は、性差を考慮しながら研究やビジネスの現場でイノベーションを生み出すことを目的としています。

この度、日立コンサルティングが研究所の提唱内容に賛同し、産学連携での共同研究を始めることが決まりました。両者は、ジェンダード・イノベーションの理念を実際のビジネスや研究開発に応用することを目指しています。とりわけ、AIとデジタルトランスフォーメーション(DX)を活用した経営戦略において、性差分析の重要性が高まっています。

研究の焦点と目的


共同研究の具体的な内容には以下の三つの柱があります。
1. 日本におけるジェンダード・イノベーションの事例の整理。
2. 海外における施策調査。
3. 性差分析の導入プロセスに関する考察。

これらを通じて、科学技術の進展とともに個人の生活の質(QoL)向上を図り、女性の視点を強化した新たな知見やサービスの開発を促進します。

ジェンダード・イノベーションとは?


ジェンダード・イノベーションとは、性差を意識した研究やビジネスアプローチによって新たなイノベーションを引き出すという新しい考え方です。これにより、従来見逃されていた性に関する課題に対応し、より効果的で公平な製品やサービスを提供することが期待されます。具体的な考察例としては、シートベルトの設計が挙げられます。従来、男性の体型を基に設計されたため、妊婦や女性に多くの危険をもたらしていましたが、最近ではその見直しが進められています。

今後の展望と期待


お茶の水女子大学と日立コンサルティングの取り組みは、日本のジェンダー関連の研究をより実践的なものにし、ビジネスや社会への応用を広げるものとして注目されています。既に海外では、性差分析を政策や研究資金応募要項に組み込む例がありますが、日本ではまだ後れを取っています。今後、国内における「第5次男女共同参画基本計画」や「第6期科学技術・イノベーション基本計画」は、これらの問題に対する取り組みの起点となるでしょう。

ジェンダード・イノベーション研究所について


お茶の水女子大学のジェンダード・イノベーション研究所は、国内初の性差に基づく研究拠点として設立されました。研究開発の中心として、産官学連携や政策提言に力を入れ、社会に対して性差の視点を持った新たなイノベーションの創出を目指しています。

日立コンサルティングとその役割


日立コンサルティングは、経済産業省の調査を受けるなど早くから社会の多様性に配慮したプロジェクトに取り組んできました。社会課題解決に向けた社会イノベーションの推進を通じて、持続可能な社会の実現に貢献しています。

この共同研究の進展が、日本における性差の理解を深めるだけでなく、社会全体のイノベーション活動を加速することを期待しています。

会社情報

会社名
株式会社日立コンサルティング
住所
東京都千代田区麹町二丁目4番地1 麹町大通りビル
電話番号

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