2023年以降の訪日外国人旅行者の急速な増加に伴い、日本の観光情報の発信がこれまで以上に重要になっています。株式会社MATCHAが2022年10月にリリースした「MATCHA Contents Manager(MCM)」は、全国各地から観光に携わる人々が、訪日旅行者に向けた魅力的な記事を投稿できるプラットフォームです。これまでに3,000本以上の記事が投稿され、90カ国以上の旅行者に多言語で日本の素晴らしい魅力を届けてきました。
MATCHA Contents Manager(MCM)の概要
MATCHA Contents Manager(MCM)は、宿泊施設、飲食店、自治体や観光協会などが、多言語で簡単に情報を発信できるサービスです。「MATCHA」を通じて、国内外に観光情報を発信し、訪日旅行者向けのマーケティング支援を行っています。MCMは地域や企業の多言語対応を助け、訪日・在日外国人向けのマーケティングをサポートすることを目的にしています。
最近では、訪日客が都市部だけでなく地方の観光地にも魅力を感じるようになっています。実際、台湾や香港を中心としたリピーターに人気の地域では、地方観光を目的とする旅行者が増加しています。MCMに投稿された記事の65%以上が東京、京都、大阪以外からのものであり、リリースから2年で台湾から68万PV、香港から27万PVを記録するなど、地方の魅力が評価されています。MCMを介して得られる情報は九州、東北、四国などの地域からリアルタイムで多言語に翻訳され、旅行者が求める新しい情報として注目されています。
地方の情報発信を支援するMCM
持続可能な観光が求められる中、MCMは地域独自の魅力を最大限に活かした情報発信をサポートするプラットフォームです。社団法人JATAの調査によれば、多くの観光事業者は人手不足や多言語対応のインフラ不足を課題としています。MCMでは、日本語で簡単に情報を投稿できるため、地域の観光事業者は自分たちのストーリーを直接訪日客に届けることが可能です。さらには、地域経済の活性化を目指し、「ローカル体験」や「隠れた名所」を多言語で発信しています。
実際にMCMを利用している宿泊施設や観光事業者からは、具体的な成果が報告されています。例えば、岐阜県の水明館では、MATCHA Contents Managerを用いた情報発信によってPV数が5倍に増加し、予約件数も増加傾向にあることが実感されています。また、愛媛県といった地方でも、文化や伝統の魅力を過去の実績を基にしながら、訪日客に最も有益な情報を伝える取り組みが続けられています。
今後の展望
MATCHA Contents Managerは、これからも機能をさらに拡充し、地域観光事業者が訪日外国人に直接アプローチできるよう援助していく方針です。特に中小規模や地方の観光事業者にとって、手軽にインバウンド市場に参入できるプラットフォームとして、各地域の個性を引き出し、訪日客の体験価値を高める魅力的な情報を世界に発信していく考えです。
株式会社MATCHAについて
株式会社MATCHAは、訪日外国人向けに10言語で情報を展開し、累計20,000以上の記事を集める日本のメディアを運営しています。月間663万PVのアクセスを誇り、Facebookでは全世界に104万人のフォロワーを有するなど、情報発信力は業界でも高い評価を受けています。同社は、インバウンドマーケティング支援や、地元の観光事業者が利用できる多言語情報発信ツール「MCM」を通じて、地域振興にも貢献しています。さらに、インバウンド事業者が参加する様々なイベントを企画運営していることが特徴です。