246st MARKET開催
2019-09-25 14:32:14

ポップアップ型百貨店246st MARKETが北青山ビルで開催、2,000人以上が来場

246st MARKETが北青山ビルで大盛況



246st MARKETは、北青山ビルにてポップアップ型の百貨店として多くの注目を集めました。開催期間中に2,000人以上が来場し、様々なブランドや商品が一堂に会しました。

クリエーター支援の新たな試み


開催前の9月13日、特別内覧会が行われ、ワールドの社長である上山健二氏は、本ビルを「業界、企業、個人が双方向にコミュニケーションできる場」と位置づけたといいます。彼は、特に若手クリエーター向けの支援プログラムを強調し、ビルの地下1階に設置された縫製機器によって、専門職人とクリエーターが互いに刺激し合いながら自由に創作できるラボが開設されたと述べました。このように、246st MARKETは多様な取り組みを通じて、北青山ビルを人々が自然に集まるコミュニティスペースにしていくことが目指されています。

消費者の購買意識の変化


ファッション・クリエィティブ・ディレクターの軍地彩弓氏は、ポップアップ型百貨店のインスピレーションをニューヨークでの経験から得たと語ります。彼は、最近の消費者が「なぜ購入するのか」、「どう購入するのか」という意識を持つようになっていることに触れ、「良い商品に長く使い続ける姿勢がD2Cブランドに対する追い風になっている」と述べました。その背景には、商品やブランドのストーリー性が重要であると指摘しました。

D2Cブランドとの相性


出店ブランドの一つ、iwaigamiの吉岡芳明氏も、このイベントがD2Cブランドの注目を集めていることを指摘。「作り手が消費者と直接つながり、ニーズを反映させた商品を提供することが求められる時代が来ている」と話しました。また、固定の場所を持たないポップアップ型店舗はD2Cブランドとの親和性が高く、デザインされた什器を活用できる利点を訴えました。

サステナブルなデザイン


このプロジェクトのために建築家の百枝優氏がデザインした什器は、再利用可能な収納方式を採用しており、効率的に運搬できる設計となっています。屏風型の側板とフレキシブルな棚板を組み合わせたこの什器は、収納時はコンパクトになり、4トントラック一台で15店舗分の什器を運搬可能です。軍地氏のアイデアを基に、日本文化を反映したデザインが実現しました。

QRコマースの導入


246st MARKETでは、スタッフ不在時にはQRコードを利用してネットショップへ誘導するシステムも導入されています。これにより、物理的に展示できないアイテムも紹介可能で、出店者と利用者双方に高く評価されています。この取り組みは業界全体の人材不足の解決策になり得ると期待されています。会期中、多数のデペロッパーも視察に訪れ、このポップアップ型百貨店のアイデアに対する関心が高まっています。

今後の展開


ワールドは今後もこのような取り組みを続け、ファッション業界全体の活性化に貢献する意向を示しました。246st MARKETはただの一過性のイベントにとどまらず、今後も継続的に注目される存在となるでしょう。ファッションだけでなく、クリエイティブな発信の場として、さらに多様性溢れるイベントを期待したいです。

会社情報

会社名
株式会社ワールド
住所
神戸市中央区港島中町6丁目8番1
電話番号
078-302-3111

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