水口酒造の「仁喜多津」が受賞
愛媛県松山市に位置する水口酒造株式会社が誇る「仁喜多津 純米大吟醸酒 NIKITATSU2024」が、アジア最大規模の日本酒品評会である「Oriental Sake Awards 2025」にて地域最優秀賞である「Best of Ehime」を受賞しました。1895年に創業したこの蔵元は、道後温泉の地で唯一の酒造屋として地元に深く根付いています。
Oriental Sake Awards 2025とは?
「Oriental Sake Awards(OSA)」は、香港の日本酒業連合会が主催し、アジアにおける日本酒コンクールの中でも特に規模が大きなイベントです。今年の結果発表では152の蔵元が参加し、531点の作品が出品されました。目的は、アジア市場で求められる日本酒を選び出し、酒蔵が国際的にシェアを広げる手助けをすることです。審査は、アジア各国から集まったプロの審査員によるブラインドテイスティングで行われ、その厳正な基準が信頼を集めています。
NIKITATSU2024について
受賞した「仁喜多津 純米大吟醸酒 NIKITATSU2024」ですが、これは水口酒造の「NIKITATSU」シリーズ初となる記念酒で、道後温泉の朝焼けをイメージさせる妖艶なデザインが施されたボトルが特徴です。県産の酒米「しずく媛」を使用し、精米歩合を30%まで磨き上げました。しっかりとしたフレーバーに加え、リンゴのような香りと酸味のバランスが絶妙な飲み口を実現しています。
また、NIKITATSU2025も吟醸系の部門で銀賞を受賞するなど、同社の技術力と品質の高さが際立ちます。
水口酒造の理念
水口酒造は創業以来、「暖簾を守るな、暖簾を破れ」という教えのもと、伝統を重んじつつも革新を追求してきました。近年は「地産地消の酒造りプロジェクト」を通じて、地元農家と連携しながら、地域の経済活性化にも貢献しています。多数の受賞歴を誇る同社は、「人と人を、地域と世界を繋ぐ酒」をコンセプトに、品質の高い日本酒の造りに情熱を注ぎ続けています。
まとめ
水口酒造の「NIKITATSU」は、ただの日本酒ではなく、道後を訪れる人々に素晴らしい体験と思い出を届ける作品です。この酒を通じて、地域の魅力やその歴史を感じられることは、酒造の誇りでもあり、愛媛の地酒としての新しい風を吹き込む一杯となることを願っています。日本酒が持つ力を信じて、世界にまた一歩近づく水口酒造に今後も目が離せません。