日清丸紅飼料、クラウドサービス化の道を切り拓く
日清丸紅飼料は、長年にわたり自社開発の畜産生産管理ソフトウェア「MNFIS(エムエヌフィス)」を提供してきました。このソフトウェアは、養豚や養鶏、さらには養牛向けに特化しており、農場経営の効率を高める重要なシステムとして、多くのユーザーに愛用されています。今後のビジョンとして、2024年2月にはこのMNFISをどのようにクラウド化するかというプロジェクトが始動しました。
ARIのデザイン先行アプローチ
クラウド移行を実現するために、ARIが選ばれました。ARIは、AWSに関する豊富な知識を有しており、このプロジェクトにおいてデザイン先行開発を提案しました。この手法は、具体的なデジタルプロトタイプを作成し、ユーザーが見ながら設計を進めることが可能です。これにより、実際のソフトウェアの形を早い段階で確認でき、誤解を生じにくくするだけでなく、機能の品質向上にも寄与します。
わずか1ヶ月という短期間で、ARIはユーザーの要望を考慮したクラウド対応のモダンなUIを持つプロトタイプを制作し、社内での合意形成へとつなげました。
MNファームの声
日清丸紅飼料のMNファーム企画部長、谷口圭二氏は、「『そういうものが欲しかった』という要素を加えた新しいUIを提案してもらったことで、ユーザーリーダーが抱えていた疑問に明確な回答が得られた。他社と異なり、ARIは短期間でお金の制約内で最大限の成果物を出してくれた」と話しています。
さらに、彼は「クラウドサービスの実現に向けて、プロトタイプを通じて新しい可能性が示されたことに感謝しています」とも述べました。これにより、ユーザーのニーズを丁寧に汲み取り、快適な使い心地を守りつつ、クラウド化に向けた一歩を踏み出したのです。
将来のビジョン
ARIとの連携については、同社のIT開発部長、新田良平氏も「ARIの柔軟な対応が非常に助かっている。クラウドサービスの検討を進める中、今後も支援を受けるつもりだ」と語ります。これは、単なる外部支援に留まらず、自社開発を視野に入れた戦略的なアプローチが今後の方向性に影響を与えることを示唆しています。
日清丸紅飼料とは
1957年に設立された日清丸紅飼料は、「食の絆を未来へ」という理念のもと、高品質な飼料の製造と販売を行っています。豚や鶏、養牛など、多岐にわたる畜産飼料を提供し、マニュアルに依存せず顧客に寄り添った「現場第一主義」を重視しています。技術サポート体制をしっかりと整え、高いサービス品質を維持することが同社の強みです。
まとめ
ARIの支援を受けて、日清丸紅飼料は親しみやすさと洗練された機能を兼ね備えたクラウドサービスの実現に向けて進行中です。クラウド化がもたらす新たなビジネス機会と、利用者からの期待の高まりを背景に、これからの展開に注目が集まります。