WiFi速度調査結果
2020-11-07 09:00:02

クラウドSIMを使用したWiFiサービスの通信速度調査結果が明らかに

クラウドSIMを用いたWiFiルーターサービスの通信速度に関する調査



GreenEchoes Studio(新潟市中央区)が実施した、クラウドSIMを利用するWiFiルーターサービスに関する速度調査の結果が発表されました。この調査は、同様のサービスを提供する8社のWiFiルーターを対象に行われ、通信速度の大きなばらつきが明らかになりました。

調査の背景と目的



テレワークやオンライン会議の増加に伴い、安定した通信環境が求められる中、クラウドSIM技術が注目されています。この調査では、クラウドSIMを使用することで、果たして安定した通信が確保できるのかを検証することを目的としています。

調査方法



2020年9月4日の通信事故に関する総務省の掲載を受け、この調査は8社のWiFiサービスを対象に行われました。各サービスでの下り及び上り速度の中央値を算出し、それをもとに比較分析が行われました。

一連の測定は、24時間毎10分おきに行い、特に利用される通信プロバイダー(ISP)についても調査しました。

主要な調査結果



1. 大多数のサービスがソフトバンク回線に依存



調査結果によると、A社とF社を除く全てのサービスが接続先としてソフトバンクを利用していることが分かりました。具体的には、A社の接続先はソフトバンク65.4%、au24.9%、楽天モバイル9.6%でした。一方、F社は95.6%がソフトバンクとなっており、このことから多くのサービスがソフトバンクに依存していることが伺えます。

2. サービスごとの通信速度の違い



各サービスの下り速度の中央値は、C社の4.2MbpsからG社の23.4Mbpsと大きな差が生じておりました。同様に、上り速度においてもG社の1.64MbpsからF社の4.37Mbpsまでの違いが見られ、多くのサービスが同じISPを利用しているにもかかわらず、このようなバラツキが生じた理由として、各サービス側の通信速度設定の違いが考えられます。

3. テレワークへの影響



調査の結果、下り速度が10Mbps以上となる割合はC社で8.9%、G社で97.7%と顕著な差が見られ、また、上り速度が2Mbps以上となる割合についても同様の傾向が見られました。オンライン会議ツールであるZoomでは、1対1のビデオチャットには1.8Mbps、グループビデオチャットの場合では受信で2.5Mbps、発信で3.0Mbpsが必要とされているため、これらの速度が基準をクリアしない場合、テレワークに影響を及ぼす可能性があります。

今後の期待と提言



今回の調査から得られた複数の視点は、クラウドSIM技術の透明性の欠如が、利用者に不安をもたらしている背景にあることを示唆しています。利用者がどのサービスを選ぶべきか判断するためには、使用されているSIMカードの情報や速度制限の設定についての詳細なデータが求められます。この観点から、業界全体の透明化が必要であると考えられます。グリーンエコーズスタジオは、今後もこの分野における課題の解決に向けて取り組みを進めていく所存です。

さらなる詳細情報は当社の運営するサイト「GreenWaves」で確認できます。こちらをクリック

まとめ



クラウドSIM技術を利用したWiFiルーターは、大容量通信を低価格で提供する優れた選択肢ですが、使用するサービスによって通信速度に大きな差異が存在することが調査により判明しました。この情報を元に、利用者が適切なサービスを選べるよう、業界内での更なる透明化と改善が期待されます。

会社情報

会社名
GreenEchoes Studio
住所
新潟県新潟市中央区
電話番号

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