中高生が開発する恐竜ときのこのゲーム、堺市での大人気イベント

堺市での中高生向けプログラミングイベント

2025年7月26日、大阪公立大学の中百舌鳥キャンパスにて、takeforest株式会社が主催する中高生向けのノーコード・ゲーム開発講座が開催されました。このイベントは、大阪公立大学スーパーシティ研究センターの取り組みの一環として、堺市の企業ふるさと納税を利用したデジタル人材育成事業の初回イベントです。

イベントの目的と概要

この講座は、プログラミングの経験が少ない中高生を対象に、「自分でもできる」という成功体験を提供し、単なる“遊ぶ”側から“創る”側へと視点を広げることを目的としています。参加者はtakeforestのオリジナル教材を使い、イベント駆動や条件分岐など、基本的なプログラミングの概念を学びました。

開発の流れと参加者の様子

当日は、参加者19名が集まり、テーマは「恐竜がキノコを食べて進むゲーム」。まず、見本として共同で基本的なゲームが完成され、次いで各自で工夫を加えて独自の作品を仕上げました。
とても高い満足度（10点満点中8.7）が記録されました。

導入から自由制作タイムまで

1. 導入: 最初にノーコードの特徴や基本操作を学びました。
2. 共同開発: 皆で見本ゲームの開発に取り組み、恐竜がキノコに触れたときの挙動を関連付けました。
3. 自由制作タイム: 参加者はコースを設計し、難易度やスコア演出などを自由に改良。大学生メンターが伴走しながらアドバイスを行いました。
4. 発表: 各自が開発したゲームを披露し、工夫した点をシェアしました。

参加者は「中学生でもわかりやすい指導が良かった」「ゲーム制作が楽しかった」と口々に感想を述べ、非常に有意義な時間だったことが伺えました。

プロジェクトの背景と未来展望

このプロジェクトは、地域のデジタル人材育成を目的としており、大阪公立大学スーパーシティ研究センターの支援を受けています。今後のイベントとして、9月26日には「AIを使った堺市の課題解決アプリ開発体験」が予定されており、参加者が地域に即した課題解決に挑むことが期待されています。

takeforest株式会社の代表、竹森洸征氏は「中高生の発想力に驚かされ、今後も継続的に教材開発や講座の運営を行う」と語っており、参加者の小さな成功体験を重視した体験型学習が今後も続くことを約束しています。

このような活動がメディアや地域社会に広がり、若者のデジタル人材育成が進んでいくことを願っています。