サステナブルな琥珀
2022-01-13 09:00:03

岩手の琥珀が生み出すサステナブルな宝石、ten-senと久慈琥珀の新たな協業

植物由来の宝石「琥珀」の魅力



数千年から数億年前に樹脂が化石化して生まれた宝石、琥珀。その中でも岩手県久慈市産の琥珀は約9000万年前のものであり、商業価値を持つものとしては世界最古です。近年、この琥珀を活用し、環境に配慮した高品質なジュエリーを生み出す試みが始まっています。

リファインドアンバーの誕生



これまで、琥珀の採掘では原石の約7割が商品化されずに廃棄されていました。しかし、久慈琥珀株式会社が研究した「リファインドアンバー」は、琥珀の純度を100%に高め、不純物を取り除くことで、かつて難しかったサイズや形状の量産を可能にしました。これにより、琥珀の価値が一層引き立てられ、サステナブルなジュエリーの展開が進められています。

株式会社ten-senと久慈琥珀株式会社の協業



ten-sen代表の菅野舞雪氏は、岩手県久慈市の出身であることから、地元の産業を発展させたいという思いでこの協業を進めています。東日本大震災や新型コロナウイルスの影響により、地域の観光や帰省が困難な中、地元への貢献を目指す取り組みは重要です。ten-senは2022年春に「Plant Origin Jewelry」というブランドを立ち上げる予定であり、久慈産琥珀に特化したジュエリーの展開を計画しています。

サステイナブルな宝石としての需要



新型コロナウイルスの影響で海外との移動が制限される中、日本国内で採掘され加工された久慈産琥珀の需要が高まると予測されています。今後、真珠に次ぐメイドインジャパンのジュエリー素材としての地位確立を目指していく方針です。加えて、久慈琥珀株式会社が発表した、樹木が化石化した宝石「ジェット」を使ったジュエリーラインも展開予定です。

代表の思い



菅野氏は、琥珀を通じて育まれた地域の歴史や人々の想いを、今後も大切にしていきたいと語ります。「中から見ると平凡なことが、外から見れば魅力的に映る」とも述べ、琥珀の魅力を改めて見直し地元に貢献する姿勢を示しています。そして、9000万年かけて育まれた琥珀の魅力を、地元の企業と共に広めていくことが彼女の目指す未来です。

久慈琥珀株式会社の紹介



久慈市に本社を持つ久慈琥珀株式会社は、琥珀の採掘から加工・販売を一貫して手掛け、日本で唯一の琥珀専門博物館も運営しています。彼らは世界各国の琥珀を扱いながら、地元の自然を大切にした製品作りを進めています。

株式会社 ten-senの理念



ten-senは「人と有限資源のより良い関係価値を提案する」を理念に、植物由来の宝石「琥珀」を用いた商品を展開し、地域活性化に貢献したいと考えています。今後の展開にも期待したいところです。

これからも、サステナブルでありながら美しさを兼ね備えた琥珀のジュエリーが、多くの人々に愛されることを願っています。

会社情報

会社名
株式会社ten-sen
住所
岩手/東京
電話番号

関連リンク

サードペディア百科事典: 岩手県 久慈市 琥珀 ten-sen

Wiki3: 岩手県 久慈市 琥珀 ten-sen

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