株式会社TIMEWELLの新たな一歩
2026年8月24日、神奈川県横浜市に本社を置く株式会社TIMEWELLは、企業向けAIサービス「ZEROCK」の新機能として「図面スタジオ」と「論文リサーチ」の提供を開始しました。これらの新機能は、専門的な資料である設計図と学術論文の処理をAIに委ねることで、企業の業務効率化を進めることを目指しています。
新機能の詳細
図面スタジオ
この機能は、製造業で日常的に行われる設計図の読み取り作業をAIが担います。特に、日本の国家規格であるJISに準拠した図面の処理を行えるため、企業は自社の図面をそのままAIに読み込ませることが可能です。AIは図面に記された形状、寸法、加工指示を理解し、必要な情報を引き出して自動で見積書を作成します。これにより、従来、ベテラン社員の経験に頼っていた見積作業が大幅に短縮され、効率化が図られます。
さらに、図面スタジオでは2D図面を3Dに変換する機能も搭載しており、過去の図面を再利用しやすくすることで設計の確認や製造の検討を迅速に進めることができます。
論文リサーチ
「論文リサーチ」機能は、膨大な学術論文の中から必要な情報をAIが見つけ出し、整理するものです。研究開発の担当者がこれまで多くの時間を費やしてきたこの作業を、AIが代行することで時間の節約を実現します。AIは、研究の進捗や類似の研究を徹底して調査し、論文同士の関係も整理するため、単なる検索結果に留まらない、流れが分かる形で結果を提示します。
AIの選択肢とデータ処理場所の拡充
ZEROCKでは、内部で使用するAIのモデルを用途に応じて選択できるようになりました。従来の日本国内のサーバーに加え、新たに米国のサーバーや世界各地のサーバーにも対応。こうした拡張により、自社のデータを処理する場所や使用するAIの性能を企業自らが選べるようになり、コストや要件に応じた柔軟な運用が可能です。
グラフエンジニアリングの採用
AIが企業の業務を効率化する過程において、特に注目されるのが「グラフエンジニアリング」です。これは、情報同士のつながりを視覚化し、AIに的確な情報を提供するための手法です。当社は、このグラフを用いたナレッジグラフに着目し、AIが必要な情報を迅速かつ精度高く取り出せる仕組みを構築しています。これにより、図面や論文の整理だけでなく、他の業務にも応用可能な基盤が整っています。
今後の展望
TIMEWELLは、図面や論文にとどまらず、様々な専門情報をAIが利用できるように機能を拡張していく方針です。特に、自社のデータをどのように処理するか、どのAIに任せるかを企業が自主的に選べることは、日本の製造業や研究開発の現場にとって極めて重要な条件です。
代表コメント
TIMEWELLのCEO、濱本隆太は「AIの性能は、与える情報の質に左右される。ZEROCKの新機能によって、AIは『調べて答える』段階から『実務そのものを担う』段階へと進化した」と述べています。
このように、ZEROCKは企業向けAIサービスとしての新たな局面を迎えており、今後の展開が期待されます。