尼崎市に新たな休日夜間急病診療所がオープン
尼崎市で、老朽化に悩まされていた休日夜間急病診療所が、リニューアルして新たなスタートを切ります。この新しい診療所は、建物の老朽化や感染対策の課題を改善するため、市の中心地に位置する市役所南側に新設されました。運営はこれまでの尼崎健康医療財団から市に移行し、2025年11月1日から診療を開始予定です。
新設診療所の基本情報
新たな診療所の名称は「尼崎市立休日夜間急病診療所」となり、所在地は尼崎市西難波町6丁目1番9号となります。電話番号は06-6480-9500です。この診療所では、内科、小児科、眼科、耳鼻咽喉科の診療を行うことができます。
充実した診療設備
新設される施設には、一般外来部分として内科・小児科がそれぞれ3室、眼科2室、耳鼻咽喉科2室の診察室を完備。さらには、救急処置室、点滴室、調剤室、待合スペース、トイレや授乳室、事務室、医師控室なども整備されます。また、特別に感染症外来部分も新設され、感染症診療のための環境が強化されています。
患者の待機環境を改善
新しい診療所では、待合スペースが広くなり、急病患者がより快適に待機できるようになります。座席も78席から120席に増設され、患者が安心して診療を受けられる環境が整備されました。また、電子カルテの導入により、医師の診療内容が迅速に共有され、会計や薬の処方までの時間も大幅に短縮されます。
感染症対策を強化
新設の感染症診療スペースでは、感染症患者と一般患者の動線を明確に分けることで、安全な診療環境を築いています。全ての診察室にはスタッフ専用通路が設けられ、患者と医療従事者の動線が切り離されています。これにより、より安心して医療を受けられる体制が実現されています。
災害に強い施設
さらに、新しい診療所は災害時にも強い設計です。運営を継続できるように、非常用発電機やオイルタンク、受水槽などが設置され、発災後72時間にわたり機能を維持できます。このため、緊急事態の際にも頼りにできる医療施設となります。
環境にも配慮
新たな診療所は、市の公共施設として初めて「ZEB Ready」の認証を取得しました。これは、省エネ技術を活用し、エネルギー消費量を国の基準より50%以上削減した施設に付与されるもので、持続可能な医療を推進します。
診療開始日
この新しい休日夜間急病診療所は、2025年11月1日(土)午後4時から診療を開始します。
診療日及び時間
診療科目については以下の通り:
- - 平日(月~金) 21:00 ~ 6:00 (内科)
- - 土曜日 16:00 ~ 6:00 (内科)
- - 日曜日・祝日 9:00 ~ 6:00 (内科)
- - 小児科・眼科・耳鼻咽喉科もそれぞれ診療時間が異なりますので、事前にご確認ください。
この新しい医療施設の開設により、地域住民の健康を守る重要な拠点が生まれ、安心できる医療環境が提供されることが期待されています。