統合失調症治療薬NBI-1117568が臨床試験成功、ニューロクライン社からの資金を確保
統合失調症治療薬候補NBI-1117568の臨床試験が成功
ネクセラファーマ株式会社(旧そーせいグループ株式会社)は、2024年8月28日に発表した情報によれば、統合失調症治療薬候補NBI-1117568の第Ⅱ相臨床試験が良好な結果を示しました。この成果により、提携先のニューロクライン社から35百万米ドル(約5,068百万円)のマイルストンを受け取ることが決定されました。これは、事前に設定された条件を全て満たしたことを証明する重要なマイルストンとなります。収益は2024年第3四半期に一括計上される予定です。
第Ⅱ相臨床試験の内容
NBI-1117568-SCZ2028の用量設定試験では、20 mgを1日1回投与した群が主要評価項目を達成し、全ての投与量群において安全性と忍容性も良好であったと報告されています。この結果を受けて、ニューロクライン社はNBI-1117568の第Ⅲ相臨床試験を2025年前半に開始する意向を明らかにしています。この開発は、薬剤が患者様にとって新たな治療の選択肢となるための重要なステップとされています。
NBI-1117568とは
NBI-1117568は、初めて経口で投与可能なムスカリンM4受容体選択的作動薬として開発されており、統合失調症に特化した治療薬です。ネクセラファーマとニューロクライン社は、2021年に精神神経疾患の治療薬開発を目的とした提携を結び、サブタイプ選択的ムスカリン受容体薬の広範な開発を行っています。このNBI-1117568は、その中でも最も先進的な開発品です。
今後の展望
NBI-1117568の開発において、ネクセラファーマはニューロクライン社から契約一時金やマイルストンを受領しており、最大で26億米ドルの開発マイルストン、さらに売上高に応じたロイヤリティを受け取る権利も有しています。特に、ムスカリンM1受容体作動薬に関連する開発販売権は、日本国内において当社が保有しています。
ネクセラファーマの取り組み
ネクセラファーマは、技術に基づいたバイオ医薬品企業として、新しいスペシャリティ医薬品を通じて患者様のQOL向上を目指しています。神経疾患や免疫疾患、代謝性疾患などの広範なプログラムを国内外の提携先と共に推進し、より良い治療法の提供に努めています。
会社は、東京、大阪、ロンドン、ケンブリッジ、バーゼル、ソウルに拠点を持ち、現在350名以上のグローバルな従業員が日々活躍しています。今後の研究開発には大きな期待が寄せられています。
詳しい情報は、公式サイトやSNSで確認できます。今後の進展に注目が集まります。
会社情報
- 会社名
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ネクセラファーマ株式会社
- 住所
- 東京都港区赤坂9-7-2 ミッドタウン・イースト7F
- 電話番号
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03-5962-5718