株式会社S’moreが目指す新しいペット管理の形
株式会社S'more(代表取締役CEO:澤嶋さつき)は、リード投資家としてDual Bridge Capitalを迎え、プレシリーズAラウンドで累計1.5億円以上の資金を調達したことを発表しました。この資金調達は、特にペット業界における透明性向上や情報管理の課題解決を目的とした「NoseID」プラットフォームの成長を加速するものです。
ペット市場の課題と「NoseID」の解決策
ペット業界では、戸籍を持たない犬の流通や医療記録の断絶が問題とされています。これに対処するため、S’moreが開発した「NoseID」は犬の鼻紋をAIで認識し、個々の犬に関する情報を一元管理できるシステムです。このサービスにより、犬の出生から販売、飼育、さらには医療情報までつながることで、業界の透明化が図られます。
2025年にはペットに関する法律が改正され、出生記録のデジタル管理が求められる中、NoseIDは革新的な解決策を提供します。このアプリを使うことで飼い主は、愛犬の情報を安心して管理することができ、さらには母子手帳のようなデータサポートを受けることが可能になります。
資金使途と今後の展望
今回の資金調達により、S’moreは人材採用を強化し、サービスの全国展開を目指すとともに、提携先の拡大やユーザー体験の向上に取り組む方針です。現時点で、導入店舗数は420店を突破しており、事業の急成長が期待されています。この成長は、ペットと飼い主が安心して共に生活できる社会インフラの構築にも寄与することでしょう。
働く仲間からの期待
投資家たちからの支持も厚く、Dual Bridge Capitalの伊東氏は「S'moreの鼻紋認証技術にはペット業界に必要な要素が全て揃っている」と評価しています。また、ANOBAKAの葛西氏は、今の時代においてペットが家族の一員として迎え入れられることが以前よりも重要となっていると感じ、その中でNoseIDが果たす役割の重要性を語ります。
NoseIDの機能
NoseIDは、単なるアプリとしてだけでなく、以下の多様な機能を提供します:
- - 個体識別: 犬の鼻紋をAIで解析し、個体を特定。
- - 健康管理機能: 飼い主が健康情報を記録・管理できる。
- - 育児サポート: 特性に応じた育成ガイドを提供。
さらに、障害物としまして、自動的に飼い主へのアドバイスや迷子防止機能なども搭載。
将来的なビジョン
S’moreは、ペットの情報管理のデジタル化を進めることで、業界全体に新たな標準を確立したいと考えています。過去の医療記録や行政の管理と連携し、飼い主とペットとの関係をさらに豊かにする方策を模索しています。
澤嶋CEOも、今回の調達を通じて「すべての命をID化し、安心して生きられる社会を実現する」ことを目指しています。新たな事業開発のメンバーも募集中で、特許技術「鼻紋認証」を活用したプロジェクトに携わる機会を提供しています。