マリアンネ・フオタリ作品展「Hiljaiselo」が外苑前に登場
フィンランドを拠点に活動する陶芸作家、マリアンネ・フオタリの特別な作品展「Hiljaiselo」が、2022年4月29日から5月10日まで、東京都港区のギャラリー「doinel」にて開催されます。この展覧会のテーマである「Hiljaiselo」は、フィンランド語で「静物」や「静かな生活」を意味し、日常に潜む美しさと穏やかさを伝える作品が揃っています。
壁を彩る陶作品の魅力
フオタリの作品が持つ魅力の一つは、陶器が持つ形状と色彩の調和です。彼女の作品は、古代エジプトの静物画に影響を受けており、日常の物や食べ物を題材として生命感を吹き込んでいます。特に、陶コレクション「Hiljaiselo」では、異なるモチーフを組み合わせることにより、新たな響き合いを持った作品が生み出されています。豊かなフォルムや柔らかな色彩は、見る者に安らぎを与えるものとなっています。
作品の一部には、枯れることなく咲き誇る「Ceramic Flowers」のシリーズが含まれており、これらは手作業で作られた小さな陶パーツを重ね合わせ、優しい色合いで焼き上げたものです。それぞれの花々が互いに重なり合うことで生まれる影や形の美しさは、まさにフオタリの独自のセンスを象徴しています。
アートディレクターとしての実績
フオタリは、テキスタイルブランドのアートディレクターとしての顔も持ち、彼女のセラミック作品には、織物のように慎重に組み立てられた要素が含まれています。作品は、各部分が細かにデザインされ、全体としての統一感が生み出されています。このように、時間をかけて形作る作業は、アートに対する真摯な姿勢を物語っています。
ロエベ クラフト プライズ 2022のファイナリスト
今回の展示会が注目される理由は、マリアンネ・フオタリが「ロエベ クラフト プライズ 2022」のファイナリストに選出されたためです。この賞は、クラフトマンシップの卓越性や芸術的価値を称えることを目的にしたもので、世界各地から3100点以上の応募がありました。フオタリはその中から30名のファイナリストに選ばれ、これからの活躍に期待が寄せられています。
大賞の発表は、2022年6月30日に韓国ソウルで行われ、その作品が展示される予定です。
フィンランドの陶芸界の若きホープ
フィンランドのアラビア製陶所内のアート部門、Arabia Art Department Societyのメンバーでもあるフオタリは、フィンランドの伝統的なセラミックアートを受け継いでいます。若手作家の一員として、アラビアのアトリエで多くの新しいアイデアを具現化しています。彼女の作品は、陶とテキスタイルの枠を超えた独自の視点で新しい美を追求し続けることでしょう。
作品展の詳細
- - 会期: 2022年4月29日(金)- 5月10日(火) 12:00 - 19:00(会期中無休)
- - 会場: doinel(東京都港区北青山 3-2-9)
- - TEL: 03-3470-5007
- - 販売作品: 壁掛け新作 ¥24,200 - ¥148,500(税込)
- - 公式Instagram: @doinel_shop
マリアンネ・フオタリの作品は、私たちの日常の中に静けさと美をもたらすことでしょう。ぜひこの機会に、彼女の作品に触れてみてはいかがでしょうか。