博多駅の新エネルギー
2025-10-21 19:51:50

博多駅で進化する脱炭素社会:ペロブスカイト太陽電池の実証開始

博多駅でのペロブスカイト太陽電池の実証実験



2025年10月21日、博多駅ホームにおいてペロブスカイト太陽電池を利用した発電実証実験が始まりました。これは、JR九州、エネコートテクノロジーズ、日揮株式会社の三社が協力して実施した国内初の取り組みです。駅の安全性と短時間施工に配慮したこの実証実験は、次世代エネルギーの実用化を目指す重要なステップとなります。

新しい太陽電池の特徴



ペロブスカイト太陽電池は、従来主流のシリコン系に比べて非常に軽量で、薄型で曲げることも可能です。これにより、建物の壁面や小型の屋根など、様々な場所への設置が可能です。また、曇りや室内などの低照度環境でも発電効率を維持できる特徴があります。これにより、より多様な場面での利用が期待されています。

シート工法の導入



発電実証実験の進行にあたり、日揮が独自に開発した「シート工法」が採用されました。この工法は、遮熱シートの上に薄膜太陽電池を一体化し、屋根に固定する仕組みです。これにより、施工コストの低減と多様な設置場所への対応が可能となっています。これまでも、この工法に基づいた実証試験が日本各地で行われており、その効果が期待されています。

発電量と耐久性の確認



実証実験では、取り付けられたペロブスカイト太陽電池の発電量や耐久性、取り付け状態のデータを集めることが目標です。これらのデータを解析することで、次世代太陽電池やシート工法のさらなる改良を図り、早期の社会実装を目指します。

天候に左右されない発電



さらに、この新しい太陽電池の特性から、天候に左右されない発電が可能という点でも注目されます。従来型の太陽電池では発電が難しい環境でも効果的に発電できるため、エネルギーの供給源としての可能性が広がります。これは、さまざまな施設や建筑物での適用が期待され、今後のエネルギー戦略において重要な役割を果たすことでしょう。

イベントでの紹介



実証実験開始に伴い、博多駅の3階改札内でペロブスカイト太陽電池の体験イベントが開催されました。このイベントには、福岡県知事や各企業の代表者が参加し、太陽電池を用いた展示品を来場者が「見て、触れる」機会が設けられました。

脱炭素社会の実現に向けて



JR九州、エネコート、日揮の三社は、このペロブスカイト太陽電池の実証実験を通じて脱炭素社会の実現に貢献し、持続可能なエネルギーの普及を推進していく方針です。このプロジェクトが成功すれば、今後のエネルギー供給に革命をもたらすかもしれません。

次世代の太陽電池技術により、より持続可能な社会の実現が近づくことに期待が高まります。


画像1

画像2

会社情報

会社名
日揮ホールディングス株式会社
住所
神奈川県横浜市西区みなとみらい2-3-1 クイーンズタワーA
電話番号
045-682-1111

トピックス(エンタメ)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。