新作小説集『New me―文藝×monogatary.com小説集―』が登場!
2024年11月11日、株式会社河出書房新社より『New me―文藝×monogatary.com小説集―』が発売されます。この書籍は、文芸誌「文藝」とソニー・ミュージックエンタテインメントが運営する原稿募集プラットフォーム・monogatary.comが共催した新人文学賞の受賞作品を集めた一冊です。
話題の大賞作品とその魅力
特に注目されるのは、大賞に輝いた有手窓氏の「白山通り炎上の件」です。この小説は、職場での不条理な日常を生きる20代の女性が主人公。彼女はマッチングアプリで出会った謎の殺し屋と共に疾走し、東京の街を駆け抜ける冒険を描きます。不安や怒りと向き合いながら、爽快な結末へとたどり着く彼女の物語は、読者に深い共感を与えることでしょう。
音楽とのコラボレーション
さらに、この大賞作品は音楽ユニットとして有名なYOASOBIによって新曲「New me」として楽曲化されることも決定しています。彼らは5周年を迎え、再び彼らの原点へと帰る形でこの作品に取り組んでいます。音楽と文学が交錯するこのプロジェクトは、一層の注目を集めています。
小説集の概要
『New me―文藝×monogatary.com小説集―』には、全7作品が収録されています。大賞受賞作を含む他の優秀作や佳作もあり、多様な視点で展開される物語を楽しむことができます。個々の作品は異なるテーマやスタイルを持ちつつも、それぞれが現代社会の中での人々の心情を力強く描写しています。
収録作品一覧
- 「白山通り炎上の件」 有手窓
- 「サイボーグになりたいパパゲーノ」 東旺伶旺
- 「放浪する顔面」 佐加島テトラ
- 「青い木と遺棄」 目榎粒子
- 「グリーンベルベットの背骨」 青井井蛙
- 「タイポグリセミア」 本條七瀬
- 「さよならの海」 冬村未知
絵本の美しさ
本書の装幀は、人気アニメーター・イラストレーターのHavtzaが担い、ブックデザイナーの野条友史が作品を美しく仕上げています。視覚的にも楽しめるこの小説集は、読者の興味を引くことでしょう。
新人文学賞について
この小説集は、文藝創刊90周年とYOASOBI結成5周年を記念して実施された新人文学賞の成果です。選考委員長には芥川賞作家の金原ひとみを迎え、多くの応募作から素晴らしい7作品が選ばれました。人生の様々な悩みや感情に共鳴する作品が詰まったこの一冊は、読者に新しい視点を提供し、楽しませてくれることでしょう。
この冬、文学と音楽の新たなコラボレーションを体験する絶好の機会がやってきます。『New me―文藝×monogatary.com小説集―』は、現代の声を反映した物語たちを通じて、あなたの心を揺さぶることでしょう。