医療施設の新たな挑戦
2024-08-30 16:17:44

最先端建築手法で医療施設の工期を短縮、精度を向上させる新展開

最先端建築手法で医療施設の工期を短縮、精度を向上させる新展開



千葉県印旛郡酒々井町に位置する「認定医療法人社団新虎の門会酒々井虎の門クリニック」は、新たに健診棟を増築中であり、その工事において先進的な建築手法とデジタル技術の導入が注目されています。これにより、工期の短縮や省力化が実現され、医療環境のさらなる効率化が図られています。

CFS建築とは?



今回の健診棟増築工事では、「CFS建築」が採用されました。これは、冷間成形薄板形鋼材を用いた建築技術であり、従来の在来工法と比較して約2ヶ月の工期短縮を実現しています。医療法人社団新虎の門会と共に、建設会社の野原グループ株式会社や古谷野工務店、そして日本CFS建築協会が協力し、このプロジェクトは進められています。

この建築手法の導入により、建設現場での作業が約35%も減少し、労働力の省力化に成功しています。特に医療施設は地域の健康を支える重要な拠点であり、建築の質とスピードの両立が求められるなかで、この技術がどのように活かされるのかが焦点となります。

建設DXの推進



建設産業全体が人手不足に悩まされる中、野原グループ株式会社は「BuildApp」というデジタル技術を利用した建設DX(デジタルトランスフォーメーション)の取り組みを進めています。このプラットフォームは、設計段階から施工、維持管理までを一貫して管理するもので、各工程の生産性を高めることを目指しています。

特にリノベーションカンパニーでは、改修のプロセス変革に挑戦し、最適な建設現場の運営を実現します。BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の活用により、関係者間の早期合意形成が可能になり、スムーズな工程の進行が期待されます。

健診棟の特徴



今回増築する健診棟は、2階建ての延床面積662㎡で、医療機器が充実した医院となります。この新しい施設では、来院する患者様に対して総合的な予防医療や診断を提供し、地域の健康を支える役割を果たします。

健診棟の設計では、中央に広い通路が配置され、スタッフと患者様の動線が考慮されたレイアウトが採用されています。これにより、患者様からもスタッフからも使いやすい空間を実現しており、効果的な医療提供が行えるでしょう。

スタッフの声



酒々井虎の門クリニックのスタッフは、健診棟の設計の過程で、定例ミーティングが充実していたことを挙げています。これにより、クリニックの要望が明確に伝えられ、工期短縮の効果も見えやすくなりました。

スタッフ専用の動線がスムーズであることに加え、医療空間の改善が実感でき、患者様一人一人に対してもより良いサービスが提供できることが期待されています。

今後の展望



このプロジェクトは、医療建築における建設DXの最前線を象徴する一例となるでしょう。プロジェクトを通じて得た知見は、今後の医療施設建設において、さらなる技術革新や効率化を促進するための貴重な資源となることが期待されています。

建設業界が抱える課題を技術革新と共に克服し、地域社会に貢献する医療環境の構築を目指す「酒々井虎の門クリニック」に、今後の取り組みにも期待が寄せられます。


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会社情報

会社名
野原グループ株式会社
住所
東京都新宿区新宿一丁目1番11号
電話番号
03-3357-2231

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