新たな次元で魅せるファッションの祭典
2025年秋冬シーズンに向けて開催される『Rakuten Fashion Week TOKYO 2025 A/W』のキービジュアルを、株式会社STEKKEYが担当しました。これまでの3シーズンで培った手法を融合させ、未来のファッションショーを描き出すこのプロジェクト。そのクリエイティブテーマは「楽宴(RAKUEN)」という言葉からも、楽しみや解放感が溢れています。
STEKKEYは、一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構と連携し、過去3シーズンにわたるビジュアル制作を一手に手掛けてきました。これまでのシーズンでは、すべてにおいて異なる技法を駆使しました。24 S/Sではフル3DCG、24 A/WではフルAI、そして25 S/Sでは実写撮影に挑戦しましたが、2025 A/Wではこれらを見事に融合させることで、心躍る新たなビジュアルを実現しています。
未来のファッションの楽しみ方
時代の流れの中で「何を使うか」から「何をやるか」へと思考のシフトが求められる現在、ファッションショーの楽しみ方も多様化しました。人種やジェンダーを超えた観客が、リアル、ライブ配信、VR、ホログラムなどさまざまな形でショーを体感します。このプロジェクトでは、ビジュアルを通じて「どう楽しむか」が表現されており、それが新しいファッション文化を創造する土壌となっています。
クリエイティブチームの役割
ファッションディレクターには、雑誌『装苑』やアーティストのあいみょんのスタイリングで知られる二宮ちえが名を連ねています。また、アートディレクターの大脇初枝と共に、AIと実写を最大限に活かしたスタイリングを行いました。実写撮影にはフォトグラファーの本多晃、そのAIプロンプトエンジニアには川島拓郎が参加し、基から計算されたカメラ機材や照明のセッティングで、実写とAIの境界を超えた新たな視覚体験を提供しています。
実写モデルは、さまざまなスタイリングやメイクアップによって個性を引き立てられています。例えば、KUNIO KOHZAKIによるヘアスタイリングや、TAMAYO YAMAMOTOによるメイクアップは、2Dの世界に引き込むような魅力を持っています。これにより、見る人々がどれが実写でどれがAIかを楽しむことができる仕掛けになっています。
音楽と映像が織りなす新しい体験
また、音楽は多くの著名ブランドのイベントに参加している注目アーティストのSakura Tsurutaが担当。過去のシーズンで使用された音を基にした新しい楽曲が、映像の中に流れ込むことで、視覚と聴覚の両方で観客を魅了します。映像制作はbeautiful peopleやemmiと数多くの成功を収めているMay Tsukishiroが手掛けています。
新たに加わるキャラクターたち
今回のプロジェクトでは、多彩なキャラクターも用意されています。AIキャラクターには、世界的なファッションジャーナリスト「ヴィクター・スクリーン」、神秘的なホログラムモデル「アイリス・クリスタ」など、数多くの個性が顔を揃えました。また、実写キャラクターとしては、時空を超えてファッションを旅する「ミク・クロノス」や、銀河間の生態系をテーマにしたデザインを手掛ける「セリーヌ・ヴェルディ」などもラインナップ。これらのキャラクターもファッションショーの楽しみ方を広げ、観客を楽しませます。
STEKKEYのクリエイティブな挑戦
株式会社STEKKEYは、2018年に設立され、ファッション業界におけるコミュニケーションデザインの専門家たちが集うクリエイティブな会社です。代表の砂押貴久は、日本のファッション界で多くの実績を残しており、ファッションに関するあらゆる知識とトレンドを理解しています。彼らは、デジタルコミュニケーションやストーリーの再構成を通じて、ブランドのメッセージを鮮やかに伝え続けています。
新たな試みを実施した『Rakuten Fashion Week TOKYO 2025 A/W』のビジュアルを楽しむ中で、ファッションの未来を感じ取ることができます。この機会にぜひ、何が実写かAIかを見極めながら、新しい形のファッションを堪能してください。