アジア太平洋で広がるAIを活用したショッピングの現状とは
アジア太平洋におけるAIショッピングの現状
ビザ・ワールドワイド・ジャパン株式会社が発表した調査結果によると、アジア太平洋地域の消費者の74%がショッピングにおいてAIを活用していることがわかりました。一方、日本ではその割合は51%にとどまります。この調査は14の市場を対象としており、デジタルコマースの急速な進化を反映しています。
AIとショッピングの共存
現代の消費者は、AIを利用して商品の閲覧や情報収集を行う一方で、個人データや決済情報の取扱いに対しては慎重な姿勢を見せています。価格比較や商品の特性を理解するためにはAIの助けを借りることには抵抗がないものの、取引に踏み込むにつれて信頼感は薄れるとのことです。調査では、アジア太平洋地域の32%の消費者がAIへの個人情報提供に慎重であり、決済の安全性が保障されればAI活用に前向きになるとの声も多く寄せられています。
このように、AIが商品発見の促進には寄与しているものの、消費者が実際の購買行動に移るためには、安全な決済と透明性が求められます。Visaアジア太平洋地域プロダクト&ソリューション責任者のT.R.ラマチャンドラン氏は、「AIがショッピングにおける重要な役割を果たす一方で、消費者の信頼がなければその活用は進まない」と述べています。
高所得層の慎重な姿勢
調査結果から、特に高所得層においてAIを活用したショッピングに対する慎重さが伺えます。高所得世帯では39%がデータの利用方法に対する高い期待を示しており、デジタル成熟度が高いオーストラリアやニュージーランドでも同様の傾向が見受けられました。彼らは、取引が安全であることを望んでおり、これがAIが本格的に受け入れられる条件ともなるでしょう。
市場別の受容度の違い
エージェンティックコマースへの受容度には市場ごとの違いがあり、特にインドやベトナムでは42%の消費者がAIを活用したオンライン購買に対して前向きな姿勢を示しています。この対照的な結果は、デジタルリテラシーの高さが必ずしもAIに対する信頼感につながらないことを示しています。
一方で、日本ではショッピングにおけるAIの活用は初期段階で、消費者の91%は今後の利用意向があるものの、重要な決済段階においては24%にとどまっています。ここからも、日本市場におけるAI活用の受容には、データ保護や個人情報の透明性が重要であることがわかります。
未来への期待
今後のデジタルコマースでは、AIと人間のコラボレーションがカギとなり、安全な取引を提供するためにVisaが行う取り組みの重要性は増していくでしょう。トークン化やVisa Payment Passkeysの導入など、消費者が求める安全でシームレスなショッピング体験の提供は、すべての取引における信頼の構築に寄与するものです。
AI活用型コマースは既に私たちの生活に根付いており、今後その進化がさらに期待されます。しかしそのためには、消費者が安心して利用できるような領域を構築していく必要があります。信頼できるコマース環境の実現が求められているのです。
まとめ
デジタルコマースが進展する中、AIの活用は今後さらに広がっていくでしょうが、そのためには透明性と安全性を確保することが必要不可欠です。新興国市場では前向きな受容が見られる一方、日本の消費者には慎重な姿勢が根強く残っています。これらを踏まえ、信頼の構築と取引の安全性が今後のデジタルコマースの成功に直結するでしょう。
会社情報
- 会社名
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ビザ・ワールドワイド・ジャパン株式会社
- 住所
- 東京都千代田区丸の内2-4-1丸の内ビルディング24階
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