証券会社のイメージ調査結果が示すもの
2025年6月1日から7日にかけて実施されたマイボイスコムによる『証券会社のイメージ』調査が、証券市場への認識を大きく左右する要素を示しました。この調査は15回目を迎え、11,765名のアンケートモニターから得られたデータが集計されています。調査項目は、信頼性、安心感、手数料、顧客対応、先進性など、現代の投資家が気にする要素に焦点を当てています。
1. 認知度の高い証券会社
調査結果では、最も認知度が高い証券会社は「野村證券」で66.7%を記録。その後に「大和証券」と「SBI証券」が続き、各々約6割強、そして「楽天証券」が52.4%と続く結果に。「SMBC日興証券」や「松井証券」を利用する男性層では、特に高い認知度を誇っており、高年代層では「野村證券」が強い支持を受けています。10代から40代の男性や30代女性では「SBI証券」と「楽天証券」が人気です。
2. 信頼性や安心感
信頼性や安心感を評価されている証券会社としては、「野村證券」が最も高い支持を受け、25.1%に達しました。「大和証券」、「SBI証券」、そして「楽天証券」が続きます。特に「SBI証券」は若年層から高い評価を得ており、特に10代から40代にかけては高い支持を得ています。
3. 手数料に関する認識
手数料が安いと感じる証券会社では、「SBI証券」と「楽天証券」がそれぞれ20%台の支持を得ました。「GMOクリック証券」や「松井証券」、「マネックス証券」は5~6%と続きます。さらに、調査では半分以上の人々が「いずれもない」と回答している点が注目されます。主に利用している証券会社について手数料が安いことを挙げた人は、『SBI証券』利用者が9割弱、『楽天証券』利用者が8割弱という高い結果を示しました。
4. 先進性に対する印象
先進性の観点では、「SBI証券」と「楽天証券」がともに10%台で評価されていますが、「GMOクリック証券」と「マネックス証券」はそれよりも下回る結果です。「いずれもない」は60%に達し、主に『SBI証券』利用者の中で先進性があると感じている割合は6割を超えています。
5. 顧客対応の評価
顧客対応については、「野村證券」が10.3%と評価されており、続いて「SBI証券」や「大和証券」が6%台。「楽天証券」は4.7%の支持を得ました。他のイメージ項目と比べて、「いずれもない」と回答した割合が73%に達し、高いことが特徴的です。
6. 今後取引希望の証券会社
今後取引したい証券会社では、「SBI証券」と「楽天証券」が共に約10%の支持を受け、「野村證券」が5.3%台にとどまります。主に利用している証券会社で今後も取引したいと答えた人の比率は、『SBI証券』が8割を超え、『楽天証券』が約75%という結果が出ています。
まとめ
今回の調査は、証券会社のイメージを多角的に探るものであり、手数料や顧客サービス、信頼性など、投資家が重視する要因が浮き彫りになりました。「SBI証券」と「楽天証券」は、特に手数料の面で強い支持を得ており、今後の市場における動向が注目されます。今後の取引選びにおいては、このようなデータを基にした判断が求められることでしょう。