国際NPOせいぼと光塩女子学院の連携による特別講座の実施
光塩女子学院にて、NPO法人せいぼによる特別講座が開催され、学生たちが企業のサステナビリティやCSR(企業の社会的責任)について深く学びました。この特別な授業は、りそなホールディングスの吉本圭吾様を招き、2回にわたり実施されました。
事前学習の内容(6月5日)
最初の学びのステップとして、吉本様から提供された教材を基に高校3年生の2名が授業を担当。CSRの基本概念や企業に求められる役割を、中高生が理解しやすいように解説しました。講義の後半では、「Game of Choice」という教材を用いて、企業チームや株主チーム、小売店チームに分かれ、実際のCSR調達に関する問題を議論しました。学生たちは初めて体験するCSRへの理解を深め、積極的に意見を交換しました。吉本様からもその授業の質を高く評価され、さらに意欲が高まりました。
第1回目の授業(6月19日)
第1回の授業では、CSR調達と人権問題がテーマとなりました。事前学習で触れたCSRの重要性を再確認し、現代における大量生産・消費の課題を事例を交えて解説。特に、児童労働や強制労働の現状について学び、具体的なケーススタディを通じて企業がどのようにこれらの問題に取り組むべきかを考えました。「身近な製品が児童労働にかかわっているかもしれない」との認識を深める点は、多くの学生に衝撃を与えました。
第2回目の授業(6月26日)
第2回の授業では、CSRにおける企業の環境責任についての学びが続きました。地球温暖化の影響や環境問題の現状、将来的な課題と可能性について詳しく見ていきます。生徒たちは、環境問題を引き起こしている企業との関わりについて、グループに分かれて議論を重ねました。議論する中で、自らの意見を発表する力や、持続可能な社会を実現するための思考を深めていきました。この授業でもSDGsクイズを取り入れるなど、楽しみながら学ぶことができました。
NPO法人せいぼについて
NPO法人せいぼは、日本を拠点にアフリカ・マラウイにおいて給食支援プロジェクトを行っています。目指すは「ハンディキャップのない世界の実現」で、学校給食を通じて教育、健康、男女平等、食糧保障、貧困削減の促進を図っています。また、日本の学生たちとの交流を通じて、コーヒー販売などの活動を通じたソーシャルビジネスについての理解も深めています。環境問題やCSR関連の教育は、未来のリーダーたちに向けた重要な取り組みです。
今回の授業は、光塩女子学院とNPO法人せいぼの素晴らしい連携の下で実施され、学生たちに貴重な学びを提供する機会となりました。これからの学びがどのように広がっていくのか、楽しみです。