IAS最新レポート
2019-05-22 10:10:06

IAS最新レポートが示す日本のデジタル広告の進展と課題

最近、IAS(インテグラル・アド・サイエンス)が2018年下半期のメディアクオリティレポートの日本版を公開しました。「タイムインビュー」が大きく伸び、デジタル広告の効果に明るい兆しを見せています。このレポートは特に、アドフラウド、ブランドセーフティ、ビューアビリティについての調査結果を網羅しています。

タイムインビューの向上


日本のデスクトップディスプレイの「タイムインビュー」は、前回のレポートから1.3秒増加し、9.8秒に達しました。この指標は、一人の消費者に複数回配信された広告の表示時間を蓄積し、計測されます。前回レポートでのマイナスからゼロに戻しただけでなく、プラスの成長が確認されたことは特筆すべきです。グローバルな平均が10秒を超えている中、日本の1秒以上の向上は特筆に値します。この改善は、特にプログラマティック広告の分野においても顕著であり、クライアントからの評価が高まりつつあります。

ビューアビリティの大幅改善


本調査では、ビューアビリティの数値も大幅に改善し、特にデスクトップでの値は58.5%に達しました。これは、アメリカやイギリス、フランスなどの60%を超える先進国にはまだ及びませんが、着実な前進として捉えています。この改善の背景には、パブリッシャーによる広告枠の品質向上に対する取り組みが挙げられます。その結果、ビューアビリティの高い広告が多くのキャンペーンの成功に貢献しました。

MQRの役割と重要性


メディアクオリティレポート(MQR)は、IASが全世界で年に2回実施している調査であり、膨大なインプレッションとマーケット環境を分析し、デジタル広告に関与するすべての方に価値あるデータを提供する目的で発表されています。日本市場における数値を公表すると同時に、グローバルの結果とも比較し、最新の動向を示します。IASは、アドベリフィケーションを通じて業界の透明性向上に寄与したいと考えているのです。

藤中ダイレクターのコメント


IAS Japanのマネージングディレクター、藤中太郎氏は、アドベリフィケーションの本質について言及しました。不正なデジタル広告やブランドリスクに焦点を当てがちな中、業界全体で透明性を高める必要があると強調しています。さらに、2019年に発表予定の「オンラインコンバージョンリフト」が、タイムインビューの考えを進化させたツールであることも指摘しました。

結論


日本の広告業界は、デジタル広告の透明性や効果の向上に向けた取り組みを進めています。IASは、広告主や代理店、媒体、テクノロジーベンダーという幅広いパートナーと共に、業界全体のメリットを引き出す支援を継続していく方針です。今後の動向に注目が集まります。

会社情報

会社名
Integral Ad Science Japan 株式会社
住所
東京都千代田区有楽町1−1−2東京ミッドタウン日比谷 日比谷三井タワー12F
電話番号
03-4588-6307

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