ロボット点呼が実現した働き方改革:21時待機からの解放
企業の効率化が求められる中、株式会社ナブアシストが提供するロボット点呼『点呼+』が、株式会社産業ガステクノサービスに導入され、業務効率化と管理者の働き方改革を実現しました。この導入がどのように行われ、どのような効果を生んだのか詳しく見ていきます。
背景と課題
液化ガス配送を手掛ける産業ガステクノサービスでは、13台の車両と16名のドライバーが運行を行っています。しかし、点呼業務にはいくつかの辛い課題が立ちはだかっていました。特に、大きな問題となっていたのは、以下の3つの要素です。
1.
紙ベースの点呼管理が煩雑:従来の点呼記録は紙で行われており、管理が大変でした。
2.
朝の点呼集中:朝の時間帯に点呼が集中し、ドライバーは長時間待たされることが多かったのです。
3.
管理者の負担:早朝や深夜の点呼業務により、管理者が21時まで待機する必要があり、業務後も帰ることができませんでした。
これらの課題を克服すべく、同社は点呼システムの導入を決めました。
導入のきっかけ
点呼業務の課題に直面していた中で、トラック協会が主催した『DX推進セミナー』への参加がきっかけとなり、『点呼+』の導入を決意しました。また、茨城県の補助金制度が導入の背中を押す要因ともなりました。
新しいシステムは、業務後の自動点呼と運行管理システムとの連携を通じて、管理者の待機時間を減少させる道を開きました。
導入の効果
1.
管理者の残業削減
従来の帰庫待ちで、管理者は18時に退勤できても、21時まで待機しなければなりませんでした。しかし、点呼システムを導入した後、管理者は富士通製デジタコを使用し、ドライバーの位置を確認したうえでメッセージを送って退勤できるようになりました。これにより、待機時間が大幅に削減されました。
2.
記録業務の自動化
紙ベースの点呼記録が自動作成され、これまでの煩雑な記録作業から解放されました。このおかげで、管理者は安全管理業務に専念できる環境が整いました。
3.
運行管理システムとの連携向上
今回の導入により、ITP-WebService V3を利用しドライバーとのメッセージが効率的に送信され、運用の柔軟性が大幅に向上しました。
4.
対面点呼の効率化
システムを駆使した対面点呼により、点呼の効率と確実性が両立されました。
運用の工夫
高齢ドライバーのITリテラシーの差を解消するため、事務員が実際の点呼場に立ち会い、システムの使い方を丁寧に教える体制を整備しました。このような「テクノロジーと人の力」の共存により、現場の理解が進み、スムーズな導入が可能となりました。さらに、点呼場の照明環境を改善するためにリングライトを設置し、顔認証機能の精度を向上させる取り組みも行われました。
今後の展望
今後も産業ガステクノサービスは、データに基づいたアプローチでDXを推進し、蓄積した労働時間データのさらなる分析を進めることを目指しています。これにより、ドライバー個別の負荷分析やシフト最適化を実現し、より予防的な労働管理体制を構築していく方針です。法令遵守や業務効率化、従業員の満足度を三位一体で実現することを目指し、運送業界のベンチマークとなるよう努力を続けていきます。
まとめ
今回は、株式会社ナブアシストが推進するロボット点呼『点呼+』について、産業ガステクノサービスの導入事例を紹介しました。点呼業務の効率化が進むことで、管理者の働きやすさが向上し、労働環境の改善が見込まれています。業界全体が今後も改善を続けるために、テクノロジーの活用が一層重要になるでしょう。