ECOMMITとアップル引越センターが連携
ECOMMITは、鹿児島県薩摩川内市に本社を構え、不要品の回収・選別・再流通を行う循環商社です。彼らの目標は、「捨てない社会をかなえる」こと。そのために、資源循環サービス「PASSTO」を運営し、不要になったものを次の人につなげる選択肢を提供しています。
そのECOMMITが、東京都中央区に本社を置くアップル引越センターと連携し、引越し時の不要品をリユース・リサイクルする新しい取り組みを2023年3月1日から開始しました。この共同作業では、引越しで出る不要品の中からまだ使えるものをアップルが買取または引き取り、その後ECOMMITの循環センターで選別し、再流通を図ります。これにより、無駄な廃棄物を減らし、その資源を有効に活用することを目指します。
アップル引越センターの現状と課題
アップル引越センターは、長年にわたって利用者のニーズに応える形で不要になった家電や家具の買取・引き取りを行ってきましたが、全ての廃棄物をリユース・リサイクルすることができず、一部は廃棄されるか手元に保管される状況が続いていました。そこで、リユース・リサイクル率の高いECOMMITとの連携が実現しました。このパートナーシップによって、年間約30万箱分の引き取り品が循環されることが期待されています。
引越し時の新サービス「引越しPASSTO」
今後、引越しの際に不要な衣類や雑貨を専用段ボールでまとめて引き取る「引越しPASSTO」サービスも予定されています。これにより、アップル引越センターの利用者は、引越し時に持ち帰ることができる不要品の範囲が広がり、片付けの負担を軽減しながら循環型社会への参加が可能になります。
双方の企業は、暮らしの中で「捨てる」のではなく「パストする」選択肢を促進し、持続可能な社会の実現に向けて取り組んでいく意向を強調しています。
PASSTOシステムの詳細
「PASSTO」は、要らなくなったものを回収し、選別・再活用を促すシステムです。このシステムにより、回収された衣類のリユース・リサイクル率は約98%と高い数値を記録しています。また、経済的な廃棄物処理方法に比べてCO2排出量を削減することにも寄与しています。詳細はECOMMITの公式ウェブサイトやInstagram、YouTubeで紹介されています。
企業情報
株式会社アップルについて
アップルは、長年の経験と実績を持つ引越し専業社です。年間6万件以上の引越しを手掛け、すでに42万件の実績があります。3人に1人がリピーターであり、常に利用者のニーズに応じたサービスの向上に努めています。
株式会社ECOMMITについて
ECOMMITは2008年に設立され、循環型社会の実現に向けた事業を広げています。全国に循環センターを持ち、持続可能な資源管理に貢献しています。ECOMMITの取り組みは各地の企業や自治体にとっても重要な視点となっており、循環型経済を実現するためのリーダーシップを発揮しています。