ひかり味噌の宮坂博明氏が令和6年度の信州の名工に選定

ひかり味噌の宮坂博明氏が「信州の名工」に選定

このたび、ひかり味噌株式会社に勤務する宮坂博明氏が、令和6年度の「信州の名工」に選定されました。この賞は、信州地区において優れた技能を持つ匠に贈られるものです。宮坂氏は、29年間にわたり味噌の製造に携わり、その経験をもとに製麹、仕込み、発酵・熟成といった全過程を熟知しています。特に、品質の安定性を一手に引き受けている彼の技術は、他の職人たちの模範となっています。

宮坂氏の味噌作りに対する強い信念と意志は、その卓越した技術に裏打ちされています。過去には工業的な酵母培養の立ち上げチームに参加し、醸造微生物の取り扱いにも精通しています。彼は味噌の熟成中の状態を的確に把握し、季節や原料の違いを考慮した熟成管理を行っています。これにより、高品質で安定した味噌の生産を実現しています。

宮坂氏の略歴

宮坂氏は平成7年にひかり味噌株式会社に入社し、飯島グリーン工場で味噌製造の業務に従事してきました。常に向上心を持ち、技術を磨き続けてきた彼の姿勢が、今回の受賞に結びついたのでしょう。彼はまた、後進の指導にも力を入れており、業界の未来を担う若手職人たちに貴重な技術を伝える中心的な役割も果たしています。

過去の表彰歴

宮坂氏はこれまでにも多くの受賞歴があります。例えば、第57回全国味噌鑑評会では「全国味噌工業協同組合連合会会長賞」、第59回全国味噌鑑評会では「農林水産大臣賞」、第60回全国味噌鑑評会では「農林水産大臣局長賞」を受賞しています。また、第69回長野県みそ品評会では「知事賞」を獲得するなど、その技術の高さが全国的に評価されています。