博多駅と福岡空港を繋ぐ連節バスの導入
西日本鉄道株式会社は、博多駅から福岡空港国際線ターミナルを結ぶ一般路線バスにおいて、連節バスを導入することを発表しました。この取り組みは2025年4月26日(土)から始まります。福岡の観光需要が高まる中、特にインバウンドのお客さまが多く利用しているこの路線にとって、連節バスの導入は待望のニュースとなるでしょう。
近年、訪日外国人の増加に伴い、ライドシェアなどの移動手段が急速に発展してきましたが、従来のバスでは輸送能力に限界があり、特に満員になることが多い時間帯では後続便を利用しなければならないケースも見受けられました。バス運転士の不足が影響し、増便が難しい現状において、連節バスの導入は効率的な解決策といえるでしょう。
連節バスの特長
新たに導入される予定の連節バスは、定員が119名に達します。従来の路線バスと比べて約1.5倍の輸送力を誇ります。このバスは、全長約18m、車幅2.5m、高さ3.3mという大型な設計が特徴です。また、安全面も強化されており、EDSS(ドライバー異常時対応システム)を装備しています。
この新しいバスは、日野自動車による国産モデルであり、株式会社西日本鉄道にとっても初めての連節バスの導入となります。
ダイヤ改正と運行ルートの見直し
連節バスの運行開始に伴い、同日にダイヤ改正と運行ルートの見直しも実施されます。具体的には、博多駅の起終点が「博多バスターミナル」から「博多駅筑紫口バス停」に変更され、運行便数も74便から77便に増加します。これにより、ますます多くのお客様にご利用いただける形となります。
一方で、運賃は大人片道310円のままで、料金の変更はありません。これは、多くの方々に便利にアクセスしていただくための配慮でしょう。
完全キャッシュレスバス実証運行
さらに、2024年12月3日から2026年3月31日までの期間に、完全キャッシュレスバスの実証運行も行われます。この取り組みは、キャッシュレス決済の普及を目的としており、利用者は交通系ICカードやクレジットカードを利用してスムーズに乗車できる環境を整えます。従来の現金支払いも行えるため、利便性が高まります。
まとめ
この新しい輸送インフラの導入は、福岡市の観光業を一層盛り上げ、訪日外国人にとっても快適な移動手段となることでしょう。西日本鉄道は今後も、利便性・安全性の向上に努めることで、より多くの方に愛されるサービスを提供していくことを目指しています。連節バスの導入とともに、今後の動向に注目です。