群集マネージャー資格取得講座が開講！安全な街づくりに向けて

群集マネージャー資格取得講座が新たに開講

2024年5月8日、東京都港区のナスクインターナショナル株式会社が運営する公共安全推進アカデミーから、一般社団法人公共安全推進協会に認定された群集マネージャー資格の取得を目指す新しい講座が始まります。この講座は、群集マネジメントの第一人者である東京大学の西成活裕教授が講師を務め、全9回にわたって群集の安全を学びます。

群集マネージャーとは

群集マネージャーは、特にアメリカの大型イベントで必要不可欠な職種であり、観客や参加者の安全を守る役割を担っています。この資格は行政により公式に認定され、試験に合格することで資格証明が授与されます。残念ながら、日本国内には未だ群集マネージャー制度が整っていませんが、近年の悲劇的な事故を受け、群集管理の必要性が日に日に高まっています。例えば、花火大会や韓国のイテウォン事故などの過去の事例が、その事実を物語っています。

講座の目的

今回の講座の主な狙いは、近年のイベントでの警備がほとんど経験則に基づくものから脱却し、科学的な手法を取り入れることです。AIやカメラ技術の進展により、群集行動の分析が飛躍的に進化しており、今後の大規模イベントの開催時に安全性向上が期待されます。群集マネジメント技術を学ぶことによって、過去に起きた事故を未然に防ぎ、安全で快適なイベント体験を提供することが目標です。

講座の内容と特徴

群集マネジメント講座では、群集の動きを理解し、その管理技術を実践的に学んでいきます。受講生は、本講座修了後に公共安全推進協会から「群集マネージャー」としての登録が可能で、認定証が交付される仕組みになっています。また、特に警備やイベント運営に関わる業種の方々にとっては貴重な学びの場となるでしょう。

受講料、申し込み方法

受講料は個人申込が38,500円（税込）、団体申し込みは10名で330,000円（税込）と設定されています。興味のある方は、公共安全推進アカデミーの公式サイトより、「群集マネジメント講座」のページで申し込みが可能です。

企業の背景

ナスクインターナショナル株式会社は、「安心安全な社会づくり」に向けて最先端のセキュリティシステムを提供しています。代表取締役の左近美佐子氏が率いる同社は、犯罪を未然に防ぐ取り組みを行っています。2010年に設立され、東京都港区を拠点に、セキュリティ機器の販売や感染予防商品の提供に加え、セキュリティコンサルティングも展開。社会全体の安全確保に貢献している企業です。

この群集マネジメント講座を通じて、より多くの専門家が誕生し、安全な街づくりに寄与することが期待されます。急速に変化する社会情勢に対応するためにも、今後の安全対策を学ぶ場として多くの方の参加が望まれます。