阪急阪神不動産がAI警備システム「asilla」に追加出資
2023年、阪急阪神不動産株式会社のコーポレートベンチャーキャピタルファンドである「HHP共創ファンド1号投資事業有限責任組合」が、AI警備システムを展開する株式会社アジラに対して追加出資を行った。
AI警備システム「asilla」の概要
アジラが提供する「asilla」は、AIを活用し人物の行動や状態を自動で認識するシステムで、異常行動や危険な状況をリアルタイムで検知・通知することが特徴である。このシステムの導入により、警備業務の質が格段に向上することが期待されている。既存の防犯カメラシステムをAI化することで、通常の行動から逸脱した動き、つまり「違和感行動」を即座に察知できる仕組みが整っているのだ。具体的には、転倒やふらつき、ケンカなど、潜在的な危険がある場合に迅速に対応が可能になる。
事業提携の重要性
阪急阪神不動産とアジラは、2022年10月に事業提携契約を締結し、早速阪急西宮ガーデンズなどの施設において「asilla」を導入した。これにより、警備業務における革新が実現され、施設内の安全性が飛躍的に向上したと報告されている。今回の追加出資を契機に、両社はさらなる連携を強化し、個々の施設の特性に応じた性能向上や検知可能な事象の拡大、新機能の開発にも力を入れていく予定だ。
警備業務のDX化への取り組み
今回の追加出資により、警備業務のデジタル・トランスフォーメーション(DX)を積極的に推進する方針を打ち出している。特に、技術の向上や新たな社会的ニーズに対応するための体制を構築し、将来的なビジネスにおける競争力を強化する取り組みが求められている。阪急阪神不動産は「阪急阪神不動産事業共創AWARD」や「Open Network Lab Resi-tech」といったアクセラレーションプログラムを通じて、スタートアップとの共創を企画し、先端技術を取り入れた新たな価値を顧客に提供することを目指している。
まとめ
阪急阪神不動産とアジラの関係は、AI技術を活用した新サービスの展開を若干後押しする効果をもたらすと考えられる。スタートアップと大手企業のコラボレーションは、新しいビジネスモデルの創出や市場のニーズに応えたサービスの提供を促進するための鍵となるだろう。今後の二社の活動からますます目が離せない。
企業情報
アジラの詳細
- - 名称:株式会社アジラ
- - 所在地:東京都町田市中町一丁目4-2
- - 設立:2015年6月
- - 代表者:代表取締役CEO 兼 COO 尾上剛
- - 事業内容:AI警備システム「AI Security asilla」の開発と販売
HHP共創ファンドの情報
詳細については、阪急阪神不動産の公式サイトやプレスリリースを参照してほしい。
阪急阪神不動産公式サイト
プレスリリース