新たな運賃割引制度の導入
阪神電気鉄道は、2025年1月19日より精神障がい者に対する運賃割引を実施することを発表しました。この制度は、精神障害者保健福祉手帳を持つ方々を対象としており、その措置は今後のサービス向上を目指す一環としての位置付けです。
対象路線と対象者
今回の運賃割引は、阪神電気鉄道の全線(神戸高速線を含む)で適用されます。対象者は、各地域で発行されている「精神障害者保健福祉手帳」を所持する本人と、その同行者である介護者です。これにより、より多くの方が気軽に公共交通機関を利用しやすくなります。
割引の内容
具体的な割引制度としては、以下のような内容が設定されています。
- - 端数処理: 運賃が10円未満の場合は10円単位に切り上げられ、1km未満の端数も1kmに切り上げられます。
- - 回数乗車券: 割引を適用する場合のみ発売される形でサービスが提供されます。
- - 年齢制限: ご本人が12歳未満の場合は、介護者のみが割引の対象となります。
- - 乗車券の発売: 自動券売機及び定期券発売所での購入が可能であり、購入時には手帳に記載された等級の確認が求められます。等級確認は紙様式またはカード様式の手帳、または障害者手帳アプリ「ミライロID」でも行えます。
利用方法と注意点
介護者とともに利用される場合、乗車券は同一の種類、乗車区間、有効期間で同時に購入し、同じ列車に乗車する時に制限されています。また、この割引を適用した乗車券を使用する際には、「精神障害者保健福祉手帳」もしくは「ミライロID」をもっておく必要があり、必要に応じて係員に提示することが求められます。
阪神グループの理念
阪神グループは、「“たいせつ”がギュッと。」というスローガンの下、一人ひとりのお客様の大切に向き合い、顧客の期待に応えるために努めています。この新たな割引制度もその一環として位置付けられ、今後も様々なサービス向上を図っていく意向が示されています。
おわりに
精神障がい者向け運賃割引制度の導入は、阪神電気鉄道にとって画期的な試みです。より多くの方々に公共交通を利用してもらうための一歩として期待されています。今後、この制度がどのように運用されるのか注目が集まります。