大阪150年の歴史を舞台で体感する新たな試み
大阪に根ざした商いのチャレンジ精神をテーマにした舞台「やってみなはれ!~大阪150年物語~」が、2026年1月10日(土)と1月11日(日)に大阪府立男女共同参画・青少年センター(ドーンセンター)で上演される。この作品は、大阪の150年の歴史を振り返るオムニバス劇で、地域創生を目指した参加型の演劇だ。
あらすじ
物語は、1926年の大大阪時代から始まり、1945年の終戦後、1970年の万博、バブル崩壊の1990年代、そして2025年の再万博へと進む。50年単位で切り取られた各時代において、大阪の商人魂とお笑い文化を軸に、時代の背景や人々の思いを鮮やかに描き出す。進行役は、300年の伝統を持つ門付け芸人・ちょろけんコンビが担当し、それぞれの章に流行歌やダンスが挿入され、観客は瞬時にその時代に引き込まれる。物語の中に現れる謎の人物が「やってみなはれ」と声をかけ、登場人物の人生を変える瞬間が描かれる。また、1月10日に行われる戎まつりでは、その謎の人物の正体が明らかになるというクライマックスも用意されている。
公演の目的
この公演は、大阪の文化や歴史を地域と共に紡ぎ出すことを目的としている。大阪の歴史研究者や企業家、演出家が連携し、史実に基づく物語を観客に届けることで、彼らが自らのルーツを再発見し、将来のまちの在り方を考える契機となることを目指している。地域の人々と企業、団体が協力して文化資源を再編集し、新たなエンターテインメントを提供することで、地域の誇りを育むモデルケースとなるだろう。
公演の特徴
この舞台にはいくつかの特筆すべき特徴がある。
1.
市民参加型の演劇: 地域の歴史や文化を伝えるだけでなく、一般市民が参加するワークショップやオーディションを開催し、未来を担う世代に舞台の魅力を伝える。
2.
特別出演: 人気俳優の赤井英和氏が特別出演し、この舞台をさらに盛り上げる。
3.
クラウドファンディング: 舞台公演の支援者を募るためにクラウドファンディングを実施し、リターン品には稽古場の見学などがある。
4.
地域とのコラボレーション: 実際の土地や企業、商店が劇中に登場し、世代を超えた共感を得る仕掛けが施されている。
5.
“やってみなはれ!”の精神: 大阪を代表する企業サントリーホールディングスの創業者の口癖をタイトルに掲げ、企業理念としても根付いている。
公演概要
- - 日時: 2026年1月10日(土)14:00-18:00、1月11日(日)11:00-15:00
- - 場所: 大阪府立男女共同参画・青少年センター(ドーンセンター)
- - 客席数: 450席×4回公演、最大1800席
- - チケット価格: 優先席6,000円(当日6,500円)、一般席5,000円(当日5,500円)
主催は大阪150年物語公演実行委員会で、実行委員長は山平恵子氏。多くの演出家やクリエイターが参加し、地域の未来を考える素晴らしい舞台が繰り広げられる。
チケット販売情報
チケットは9月27日(土)から各PGで販売される。公式サイトやSNSを通じて、舞台の最新情報をチェックし、是非この機会に「やってみなはれ!」の世界に触れてみてほしい。